チューリップのような形と鮮やかなスカーレットカラーから、クレマチスの中でも特に人気のある品種であるプリンセスダイアナ。
花の形の可愛らしさとその艶やかな色から、育ててみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
クレマチス・プリンセスダイアナの育て方
プリンセスダイアナはその名前の通り、故ダイアナ元皇太子妃を名前の由来を持つ品種です。その性質は、とても丈夫で寒さにも暑さにも強く、生育旺盛でとても花付きのいい種類となっています。
日当たりと風通しの良い所を好み、花の付きと生育が少々鈍くはなりますが半日陰でも栽培が可能です。真夏の強い日差しは苦手なので、鉢植えの場合は場所を移動するか、地植えの場合は日よけを作ってあげる必要があります。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと。水切れを起こさないように注意します。
肥料は春から秋の生育期間に緩効性のものを2か月に1度与えると良いでしょう。ただし、夏の間肥料は与えません。
鉢植えについては、根詰まりを起こすので2年に1回植え替えをします。その際はデリケートな根を傷つけないように注意しましょう。ついている土はほぐさずにそのまま植え付けるようにします。
プリンセスダイアナはテキセンシス系のクレマチスですので、花後、2~3節を残してバッサリ剪定してしまいます。そしてしばらくすると新しいツルが伸びてきて花を咲かせるようになります。また、冬は充実した芽を2~3節残して、今度は株元までバッサリと剪定します。つるは残さずカットしてしまいます。これは新枝咲きという、新しい枝に新しい花が付く性質のためです。
鉢植え・地植え関係なく、プリンセスダイアナはアブラムシとハダニの害を受けることがあります。風通しのよい場所で保管し、殺虫殺菌剤などで予防をしましょう。
クレマチスプリンセスダイアナは挿し木で増やそう
長く育てていると同じプリンセスダイアナに愛着が出てくるのではないでしょうか。そんなときは挿し木をして同じものを増やすことが出来ます。
まず、5~6月に伸びてきた新しいツルの固い部分を10cmから15cmほど切り取り、先端についている葉2、3枚を残してほかを切り落としてしまいます。その後切り口に発根剤をつけ、赤土などを鉢に入れて、ツルを5cmから8cm埋めてたっぷり水をやります。日当たりは控えめなところで管理して、新しい芽が出てきたら成功となります。必ず成功するというわけではないので、いくつか挿し木を作っておくとよいと思います。
因みにこの挿し木の方法はプリンセスダイアナだけでなく他のクレマチスにも使えます。
クレマチス・プリンセスダイアナを誘引させよう
生育が旺盛なプリンセスダイアナは春になり温かくなってくると、つるがどんどん伸びていきます。オベリスクやネットなどに日々誘引させるようにしましょう。絡まってしまうと処理がしづらくなり、解くためにはその箇所を切るしかなくなってしまいます。
【まとめ】
風に揺れる姿はまさにお姫様のような可愛らしいプリンセスダイアナ。花もつきやすく、剪定も簡単なため気軽に始められる品種となっています。丈夫で冬場も外で管理できるのも、室内に土を入れたくない、という方には良い点かも知れません。