ラ・マリエは日本で作られた四季咲きのバラで「花嫁」という意味があります。
幾重にも重なっているフリルたっぷりのピンクの花には、女性なら思わず魅了されてしまうこと間違いなしです。しかもラ・マリエの場合、同じピンクでも春は桜色で秋はライラック色がかったピンクというように、季節によって異なる表情を見せてくれます。香りも強く、上品でフレッシュな香りを楽しむことができます。
ラ・マリエは一見デリケートで気難しい印象を受けますが、実は丈夫で育てやすいバラのひとつです。
ラマリエ というバラの品種の育て方
ラ・マリエは夏の暑さにも比較的強くコンパクトに育つ品種なので、鉢植えにも地植えにも向いています。育て方に特にむずかしい面はありません。ただし育てる際にはいくつかのコツがあるのも事実です。
ラ・マリエは花持ちの良い品種です。長い期間美しい花を楽しめるのはよいのですが、あまりに長い期間花を付けていると、株が疲弊してしまいます。そのためひと枝にひとつ程度の花だけを残して、残りのつぼみは早いうちに取り去って、株の充実を図るようにする方が無難です。
また、バラは花のシーズンが終わると、翌年に備えて枝の切り戻しをする必要があるのですが、ラ・マリエは他の品種のように思い切った剪定は行わない方がよい結果になるようです。竹ひごより細い枝は完全にカットしてしまうものの、太い枝は上から5cm程度のカットする程度にとどめたるようにしてください。
ラ・マリエは丈夫で育てやすいのですが、うどんこ病には弱い傾向があります。ツボミや葉、新芽の一部に白い粉が付着しているのが目立ったらうどん粉病です。
この病気を予防するため、春や秋の罹患しやすい時期には、薬剤を定期的に散布するようにしましょう。
万が一うどんこ病にかかってしまった場合には、白い粉が付着している部分を取り除き、強い薬剤を使って病気が広がるのを防ぐ必要があります。
ラマリエというバラ の品種を地植えにする場合
ラ・マリエを地植えにする場合、植え付ける場所に注意しましょう。日当たりや風通しの悪い場所は、うどんこ病の発生しやすい環境だからです。ラ・マリエは半日陰程度なら問題なく成長しますが、うどんこ病には気を付けてやって下さい。
植える場所を決めたら、植え穴を掘り、穴の底に元肥を施してから庭土をかぶせて、その上に苗を植え付けます。
地植えのラ・マリエには、鉢植えのものと異なって、植え付けの時以外、ほとんど水やりを必要としません。むしろ水のやりすぎに注意して下さい。
まとめ
フリルがたっぷりのピンクの花を次々と咲かせるロマンチックなラ・マリエは、一見デリケートな品種にみえます。
しかしいくつかの点に注意しさえすれば、丈夫に成長して、春から秋まで美しい花を楽しむことができます。
ラ・マリエは比較的コンパクトに育つ品種なので、鉢植えにも地植えのどちらにも向いています。ただしうどん粉病には若干弱い傾向があるので、日ごろから予防に気を付け、チェックを怠らないようにして下さい。