園芸品種が多く寒さや暑さに強い椿は、家庭での育成に人気があります。狭い庭でも、ベランダの空いたスペースでも、わずかな空間で栽培ができるので、気軽に始めることができます。

春に開花の時期を迎える椿ですが、嬉しいことばかりではありません。この時期に気をつけなければならない椿の病気があるからです。蕾が取れやすくなている、花びらが茶色になっている、斑点のようなものができている、これらの症状は、病気のサインかもしれません。原因は何なのでしょうか。

 

椿の花が茶色になっている原因とは

椿 茶色 花

春、椿の季節を迎え、開花の楽しい時期が始まります。水やりや風通しのよい環境に置き、順調に育っていれば問題ありませんが、花びらに茶褐色の斑点のようなものがある。これは病気の初期症状かもしれません。

椿には花腐れ病、いわゆるツバキ菌核病という厄介な病気があります。症状としては、蕾が取れやすくなったり、花びらに茶色や黒い斑点が現れ、花全体に拡大していきます。酷くなると腐敗し、枯れていきます。

枯れた花は落葉せずにそのまま枝先に残りますので、外観の美しさを損ねてしまいます。

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椿の花が茶色になっている。予防方法と対策について

菌核病の病原菌はカビです。開花を迎える3月から4月に発生することが多く、多湿になりやすい時期に発生しやすくなります。そのため、風通しが良く、水はけの良い環境におき、直射日光を避け明るい場所で育てましょう。

また殺菌剤を散布することによって、病気を予防することができます。もし症状が現れたら、花がらを摘み取り、ゴミとして処分します。土に埋めてしまったり、残っていると病原菌の感染が拡大してしまいますので、必ず行うようにしましょう。

 

まとめ

椿だけではなく、植物を育てることは難しいことではありません。しかし知識がないために対処することができずに枯らしてしまったり、被害を拡大させてしまうこともあります。こういったことがないように、育てる前は植物の特徴や罹る病気について予め知っておくと、予防することができます。

また予想ができれば正しく対処することができ、大きな被害にならなくて済みます。植物にとっても、育てる私たちにとっても快適な環境で開花の時期を楽しみましょう。