観葉植物の中でも、生命力・繁殖力の高いカポックは、初心者が育てるにもとても簡単で手を付けやすい植物です。
手をかければかけるほど、大きく成長していき、目を見張るものとなります。
ですが、そう順調に育っていくものでもありません。しっかりと適切な環境で管理してしてあげることで、健康に育っていくのです。

 

例えば剪定ですね。剪定とは、葉っぱや茎・枝をカットすることを言います。
葉っぱは成長とともに量も多くなりますし、見た目もわさわさと茂ってしまいます。
同じく茎や枝も伸びれば伸びるほど、幹本体に栄養を届けづらくなったりと、デメリットが現れます。
そして肝心なのが根っこ。根っこも切ってあげなければいけないのをご存知ですか?
どの観葉植物も根っこを切る過程は必ず必要となってきます。

 

では「根っこを切る」ということについて、ご説明していきますね。

カポック 根っこ 切る

カポックの根っこを切るときは、どうするといいの?

まず、どうして根っこを切ることが必要になってくるのかということですが。
多くの人は、カポックを鉢で育てていると思います。
その鉢の中で、根っこが成長とともに大きくなり始めて、根詰まりを起こしたりします。

 

根詰まりを起こすと、根っこが鉢の底や土から飛び出してくるので、パッと見ただけでわかると思います。
根詰まりは、新芽が出なくなってしまったり、用土に水がしみなくなったり、冬になると落葉してしまったりと良いことがありません。
株が鉢の中で窮屈になってしまって、カポック自体もストレスになってしまうんです。
そこで、根を切ってあげて、リフレッシュ効果を狙おうというわけです。
方法を簡略的に説明すると「根を小さくして、元の鉢に戻す」といった感じです。
一緒に植え替えをする人もいるとは思いますが、鉢をわざわざ新しく用意しなければいけませんし、ちょっと手間がかかるので、それまで使用していた鉢に戻すのだとしたら、簡単で手っ取り早いですし気軽に行いやすいですよ。

スポンサードリンク

根を切るときの基本は「三分の一」です。

 

・鉢から株を取り出す。
 ・古く傷んだ根を少しほぐすと、勝手にぽろぽろと落ちるので、それを取り除く。
 ・土を払って、ある程度綺麗な状態にする。
 ・根の全体を、真横に三分の一くらいの所までカットする。
 ・根のバランスに合わせて、上の枝なども三分の一ほどまでカットする。
 ・株を鉢に戻して整える。

 

以上が、根っこを切るときの過程になります。簡単ですよね!
なぜ「三分の一」なのかというと、それ以上切ると根っこの元気がなくなりますし、それ以下だと意味がないからです。
カットするのに最適なバランスということです。可もなく不可もなく、といった感じですね。
平等に、根にも葉にも枝にも養分を行き渡らせるには、どの部分も三分の一にカットするといいんだそうです。

【まとめ】

「三分の一カット」というのを頭に入れておくと、一気に簡単に取り掛かれる気がしませんか?
確かに根切は絶対にしないとすぐに枯れてしまう!というほど、危機感のあるものでありませんが、するに越したことはありません。根っこの状態が悪くなってくると、見えている部分が黒くなってきたり、傷んでいるのが一目瞭然です。そこから幹全体が弱ってきたり、傷んだ部分に養分が無駄に流れてしまって成長が止まってしまったりと、支障をきたしますので、ぜひ根っこを切ってあげてください。

 

ただ、根が成長をしすぎてしまうと、株から出せなくなるほどギチギチに詰まってしまうので、こまめに観察してあげて、根の状態を逐一把握するようにしましょう。
伸びる勢いの強いカポックですから、その成長分は視野に入れておくといいですよ。
伸びてきたかな?と思ったら、早めに根を切って、健康的なカポックを維持しましょう!