大きな葉を持ち、日の光を多く浴びることでその葉を真っ赤に色づかせる唐印は、鉢花として大変人気があります。
真っ赤に染まった葉は、まるで花のようで、寒い時期に見ると心温まります。
そんな唐印は、同じカランコエ属の仲間たちよりも、特に育てるのが簡単です。
今回は唐印の特徴と、増やし方のコツについてご紹介していきたいと思います。
【カランコエ属の中でも特に簡単?唐印の育て方と、葉挿しの方法について】
唐印は別名、デザートローズとも呼ばれており、寒い秋から冬にかけて、その葉を真っ赤に色づかせます。
幾重もの葉が合わさったその姿はまるでバラのようにも見え、葉っぱとは思えない美しさを醸し出します。
大きくなると、最大50cmほどの大きさになり、その葉の1枚1枚も全て肉厚なので、葉の中に多くの水分を保有することができます。
ですので、基本的に水やりはごく少なめで構いません。
夏は土が乾いてから、だいたい1週間後くらいに水やりを行い、冬はほとんど水やりの必要はありません。
あまり水をあげ過ぎると、根腐れの原因となりますので、なるべく底に穴の開いた鉢に植えてあげましょう。
葉には白い粉が付着しているので、直接水をかけないように注意します。
また、唐印は冬の寒さに弱いので、冬の間は室内で管理するようにしましょう。
特に霜にあてないように、万全の注意を払います。
冬の寒さや、過湿による根腐れにさえ気をつければ、害虫による被害はほぼありません。
秋になったら、日中はなるべく日の光を浴びさせます。
そうすることで、緑色の葉っぱが、徐々に赤色へと変化していきます。
唐印の増やし方は「株分け」という方法が一般的です。
これは、唐印が成長する中で、たくさんの子株(新しい芽)を生やしていくからです。
その子株には、一緒に根も生えているので、根ごと子株を切り離してやることで、新たな株を増やしていくことが可能です。
「葉挿し」によって増やしている例はあまり見かけませんが、もし行うとすれば、やはり水はけの良い多肉植物用の培養土を使うのがベストでしょう。
根腐れには特に注意しなければならない種類なので、梅雨の時期は避け、通気性の良い場所で初根するのを待ちましょう。
また、15~25度がちょうど生育期に当たります。
【まとめ】
唐印は、基本的に水やりの必要もほとんどなく、真夏以外は日の良く当たる場所で管理すれば良いので、育てるのがとても簡単です。
その反面、非常に大きく育つので、少ない労力で大きな満足感を得ることができます。