観葉植物の中でも丈夫で育てやすいことから人気のアイビー。上手く育ててあげればぐんぐんと元気にツルを伸ばします。しかし、そのまま放っておくとツルがどんどん伸びてしまうため、「切り戻し」を行います。そこで、「間違ったところを切ってしまって枯れてしまったらどうしよう?」「時期的にはいつが最適なの?」という疑問もあるかも知れません。
では、アイビーの切り戻しの仕方と、それに適した時期について紹介していきます。
アイビーの切り戻しってどうするの?時期的にいつがいい??
まず、「切り戻し」とは剪定方法のひとつで、狭義では「枝を短く切る」ことを言います。しかし園芸ではさまざまある剪定の方法をまとめて「切り戻し」ということもあるので、ここでは広義の意味での「切り戻し」…つまり樹の形を整えたり芽を摘んだりする作業について紹介します。
では、本題に移ります。アイビーは栽培環境が良いとどんどんツルを伸ばしていくため、全体の形がいびつになってきたり、伸びていくのを放置しているとツルの先端が枯れていって、生えている葉の大きさがとても小さくなってしまいます。
これはツルが長くなりすぎたために先端まで水分や養分が行き届かなくなったことが原因です。
そこで「切り戻し」をする必要があるわけなのですが、実はアイビーはツルの生え際でなければどこを切ってしまっても問題がない植物だったりします。
なので、ダメになってしまったところは勇気を出してバッサリと切ってしまいましょう。元気なところを残してあげれば、丈夫なアイビーは数週間すれば切ったところから新しい目が生えてきます。
とはいえ、やはりそんな状態になる前に手入れしてあげるのが一番です。適度な長さに保つことにより水分や養分がいきわたるように出来ますし、元気なうちに切ってあげれば切った枝も一輪挿しや挿し木にすることもできます。
また、定期的に芽を出させることで常に新鮮な状態を保つこともできます。枝の分かれ目でカットして、バランスを見つつ形を整えてあげてください。
ただし、茶色くなり固くなったツルだけを残してしまわないようにしてください。この変化を「木質化」と言い、木質化が進んだ部分からは新しくツルや葉がほとんど生えてこないからです。
切り戻しを行う時期については、4~10月の間、特に生長期には5月に一度と、その後もう一度、9月頃に伸びたツルを剪定すると良いでしょう。
まとめ
生育の旺盛なアイビーは、放っておくと思ったより伸びてしまい困ってしまう、なんてことも。程よく切り戻しをして、綺麗な状態を保ってあげましょう。切った枝は水に挿して一輪挿しにも出来るので、見た目も涼しげなインテリアにもなります。