日本でのスズランという響きは素敵な言葉ですし、漢字で「鈴蘭」と書くとまた一段とその可愛さが際立つのではないでしょうか。女の子の名前でも「鈴」という字を選んで付ける人も多いはずです。
そんなスズランとフランスでは、うっとりするような素敵な歴史もありますが、逆に悲しい歴史も存在しています。
フランスでは「スズランの日」というくらい、あちらこちらにスズランが咲き誇っていますが、フランス語でスズランを読むと、どういった読み方や意味を表しているのでしょうか?
スズランのフランス語の読み方とは?
スズランをフランス語で書くと「Un lis de la vall’ee」つまりは「リ・ドゥ・ラ・ヴァレ」と読みます。
日本語での「鈴」をフランス語で表すと「clochette(クロシェット)」といい、スズランをイメージした「白い鈴」というとgrelot blanc つまりgrelot(グルロ)が日本語でいうベル=鈴を意味し、blanc(ブラン)が白を表しています。
ですが、フランス語での「Un lis de la vall’ee(リ・ドゥ・ラ・ヴァレ)」でもいいのですが、 一般的にはmuguet(ミュゲ)と呼ばれています。
単語メモとして、Clochettes de muguet(クロシェット・ドゥ・ミュゲ)がスズランの花ということです。
フランス語の意味は、どういったことを表している?
フランスではスズランの日と呼ばれるものがあり、それはスズランを贈り幸せを願う風習があります。それはMay Day(メーデー)と呼ばれ、お祝いの日と言われております。
このスズランの日と呼ばれるのはフランス独自であり、女性にスズランの花の冠を作り、それを贈ることもあったと言われております。
ヨーロッパでは長い事、スズラン舞踏会と呼ばれるものが行われており、その舞踏会では女性は白いドレスを、男性はラペルホール、いまではフラワーホールと呼ばれ、主に小さな花束を挿したりして、そこにスズランの花を飾っていました。
また、ボタンホールには今までは、赤い三角や野ばらの様々な花が飾られていたのですが、メーデーとかかわりを持つようになってから、スズランの花になったと言われています。
まとめ
日本生まれのスズランですが、フランスでは恋人に贈る花、幸運をもたらす花と言われています。スズランの日のみ、子供が道端でスズランを販売することをゆるされており、各種団体としても資金繰りとして、スズランを売ることもあります。
フランスでは長い間スズランと深い関係がありますが、今では贈らなくなったという人もいると言われています。いずれにしても、スズランは可憐な花ですし、いくつになっても、もらう側も悪い気はしないものですね。日本でも贈り物の際に、フランス語で書いてみるのも印象が深いかもしれません。