アメリカンブルーの枝は、横にどんどんと伸びていきます。花が咲くのは枝の先の方だけです。そのため植えたままで放置していると、見た目のバランスが悪くなるだけでなく、花の付き方もどんどん悪くなっていきます。そこで必要になるのが摘心や切り戻しです。
枝の長さがある程度長くなったら、摘心をします。摘心とは、新芽の部分を摘み取って、脇芽を生やす作業で、必要に応じて時々行えば十分です。
枝があちらこちらに伸びて不格好になった場合は、株の形を整える目的で、枝を思い切り刈り込む必要があります。この作業を切り戻しといいます。切り戻しは摘心のように手軽に行える作業ではありません。アメリカンブルーの株に対する一時的なダメージが大きいからです。
いったいアメリカンブルーはどれくらいの頻度で、切り戻しの作業を行えば良いのでしょうか?
アメリカンブルーの切り戻しを行う時期
アメリカンブルーの場合、切り戻しを行うタイミングは、通常年2回です。
最初は5月頃、冬越しさせたアメリカンブルーの伸びすぎた枝を半分くらいに切り戻します。
そして2回目は11月頃、アメリカンブルーを冬越しのために温室や室内などの暖かい場所へ取り込もうとするときです。
株が大きくなり過ぎて室内でじゃまになりそうだったら、コンパクトな形にまとめてしまうため、切り戻しを行います。越冬に備えて株の負担を軽くするためにも、この時期の切り返しは良い影響を与えます。
通常はこの2回で大丈夫なはずです。ただしアメリカンブルーの成長が活発すぎて、株の形が乱れてしまったり、枝が伸びすぎて花の付きが悪くなってしまった場合には、これ以外の期間であっても、必要に応じて切り戻しを行っても問題はありません。
【まとめ】
どんな植物であっても、枝がとんでもない方向に伸びて株の形が乱れたり、枝がからみあって内部が蒸れやすくなったとしたら、切り戻しを行うことで株の形を整えると共に、風通しをよくする必要があります。
アメリカンブルーにとっても同様です。枝の先端のも花が咲くアメリカンブルーの場合、花つきを良くするためには摘心や切り戻しといった作業が不可欠になります。
アメリカンブルーに切り戻しが必要となるのは5月頃と11月頃、冬越しの直後と直前です。
しかしその他の時期であっても、成長の具合、株の乱れ具合、そして花の付き具合などの必要性に応じて、随時摘心や切り戻しを行ったとしても、問題は全くありません。