アメリカンブルーは、1980年代にアメリカから日本にはじめて輸入された、歴史の比較的浅い園芸植物です。地面を這うように茎が伸び、たくさんの青い花を次々と咲かせます。日本では1年草として扱うことが一般的ですが、実は多年草で、冬越しさせることも可能です。
夏のイメージが漠然とつきまとうアメリカンブルーなのですが、本当の開花時期はいつごろで、見頃になるのはいつなのでしょうか?
アメリカンブルーの花の時期
アメリカンブルーの開花時期は5月から10月です。一説には4月から11月というものもあります。栽培されている土地の気候によって若干の違いも出てくるでしょう。
いずれにしても冬を除く長い期間、花を楽しむことのできる植物だといえます。
長い開花期間を誇るアメリカンブルーですが、見頃といえる季節は7月から10月ぐらいです。太陽の光が大好きな植物なので、日当たりが悪いと花つきが悪くなるほどです。
日本の夏の高温多湿な気候にも、よく耐えてくれます。夏の盛りのギラギラした直射日光だけはさすがに苦手なようで、成長のペースは落ちてしまいますが。猛暑の時期だけは、風通しの良い半日陰で管理した方が安心です。
一年の間で花の咲いている期間は長いにもかかわらず、アメリカンブルーが一日の間で花が咲かせている時間は短く、朝や昼に開いた花でも、夕方になるとすべてが閉じてしまいます。一日花なのです。
しかも花が開くのは太陽の光次第という面もあり、くもりの日は一日中閉じたままになることがあるほどです。
肝心の花そのものは、直径2センチくらいとかなり小さく、アサガオの小型版(アメリカンブルーはアサガオと同じヒルガオ科に属しています)といった様子で、地味な雰囲気です。ひとつひとつの花の豪華さより数で勝負という感じです。こんもりとした茂みにたくさんの青くかわいい花が群れて咲く様子は、夏の暑さを一瞬忘れるほどの涼やかさに満ちています。
【まとめ】
青い小さな花が群がるように咲くアメリカンブルーは、開花時期が5月から10月と、大変長い植物です。その一方で一日の間で花を見ることができる時間帯は限られていて、朝に開いた花が夕方にはしぼんでしまいます。