カタクリとはその名の通り片栗粉の材料となっていた植物です。野山に美しい花を咲かせる姿は人々の心を和ませます。その歴史は古く、日本最古の和歌集である「万葉集」にもカタクリの花の別名である堅香子(かたかご)を詠んだ歌が収録されています。
近年では自然の減少により見る事のできる機会が少なくなってしまったカタクリですが、そんな中でも群生になった美しいカタクリの花たちを楽しめる名所が存在します。
今回はカタクリの花の名所と群生地をご紹介していきたいと思います。

カタクリ 花 名所

カタクリの花の群生地ってどんなところ?

群生地とは同じ植物がまとまって一面に広がっている場所を指します。自然に群生となっているイメージもありますが、カタクリの花の場合は人の手によって管理・保護されて群生となっている場所が殆どです。
カタクリの花が群生する場所は人の手の加えられていない山林が多いです。平らな地面だけではなく、なだらかな斜面でも育ちます。
また、日差しが直接当たりっぱなしだと弱ってしまうので、木々の葉によって適度に半日蔭となる場所が最適です。日差しを遮る葉は枯葉となって地面に落ちると腐葉土となり、カタクリが生長するうえで大切な栄養素となります。

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意外な場所にも!カタクリの花の名所とは?

保護されている方々の努力もあり、現在ではカタクリの花を見られる場所が徐々に増えてきました。その中でもカタクリの花の名所といえば「万葉自然公園かたくりの里」「カタクリ山公園」が挙げられます。
万葉自然公園かたくりの里は栃木県佐野市にある名所です。約150万株のカタクリの花が群生となっており、山の斜面に一斉に咲く姿は圧倒的な美しさです。また、カタクリの花の開花時期に合わせてフラワーフェスティバルなども行われています。
「城山かたくりの里」は栃木県県那珂川町にある名所です。八溝県立自然公園の内部にあり、カタクリの花の時期になると約100万株が3ヘクタールの土地に咲きます。自然公園内にあることもあり、カタクリの花以外にも四季折々の植物が訪れる人々の目を楽しませてくれます。

【まとめ】

カタクリの花は開花してから約一週間後までが見頃です。短い期間ではありますが、その分広い土地一面に群生となったカタクリの花は絶景です。
今回ご紹介した名所のホームページなどにも詳細な開花情報などが載っているので、ぜひ美しい早春のカタクリを見に行ってみてはいかがでしょうか。