ラベンダーは初夏の花というイメージが強いです。北海道の富良野に咲き誇っているコモンラベンダーに関しては、まさしくその通りです。
しかしすべてのラベンダーが初夏に咲くとは限りません。品種によって耐寒性や耐暑性のレベルもさまざまで、花が開く時期のも微妙に異なっています。それどころか初夏以外の時期にも花を付ける、四季咲き性の種類もあるほどです。
四季咲きラベンダーの種類
四季咲きのラベンダーとは、5つあるラベンダーの系統(アングスティフォリア・ラバンディン・ストエカス・デンタータ・プテロストエカス)のうち、主にデンタータ系のものを指します。
花苗を扱っている店ではデンタータラベンダーという名前ではなくて、フリンジドラベンダー、キレハラベンダーあるいはフレンチラベンダーといった名前で売られていることもあります。
デンタータ系のラベンダーの特徴は、葉の縁にギザギザの切れ込みが入っていることです。
普通のラベンダーは年に1回だけ初夏に花を咲かせますが、デンタータ系の場合は年に2回、4月下旬から6月だけでなく、11月から12月にも花をつけます。上手に育てて大きな株に育てると、夏のひどく暑い時期と冬のひどく寒い時期を除き、年間を通じて花を咲かせるようになります。
一般にラベンダーは暑さに弱いといわれています。しかしデンタータ系は日本の夏の酷暑にもよく耐える品種なので、庭へ地植えしても大丈夫なくらいです。枝分かれしながら勢いよく育つ、ガーデニング初心者にも比較的育てやすいラベンダーです。
デンタータ系のラベンダーにもいくつかの品種がありますが、日本企業が日本の気候向けに改良した「スーパーサファイヤ・ブルー」という品種はおすすめです。
【まとめ】
さまざまな品種のラベンダーがある中で、デンタータ系のラベンダーは四季咲き性といわれています。上手に育ててしっかりとした株に育てると、真夏と真冬以外の時期には、花を咲かせ続けます。
ギザギザの歯がトレードマークのデンタータ系のラベンダーは、日本の冬にも厳しい夏の気候にもよく耐えます。初心者にも比較的育てやすく、地植えも可能なので、「香る生け垣」を目指して育ててみるのも面白いかもしれません。