グズマニアを観賞できるまで育てるには、育てる環境が大きく左右します。そして、グズマニアを増やすには、グズマニアの鉢植えに使う土も大切な役割をしています。

そこで、グズマニアを育てるのに適しているおすすめの土についてご紹介します。

グズマニア 土

【グズマニアを育てるのに適しているおすすめの土は?】

中南南米の熱帯雨林で自生するグズマニアは、主に木々などの上などに自生して育つ着生植物です。その為、土に直接植え付けて育てる植物ではありません。通常、植物を増やす時は、根っこから株分けする植物が多いですが、着生植物であるグズマニアの場合は、親株から芽を出してくる子株を切り離して株分けする方法で育てていきます。

グズマニアを育てるのに適しているおすすめの土は、たっぷりの<ミズゴケ単用>の用土か、<ヤシガラチップ>です。ミズゴケの特徴は、水はけと水持ちのバランスが良くて、排水性にも優れている用土です。他の土と比べるとやわらかいので、グズマニアの根を傷つける心配が少ないです。

ただし、ミズゴケはやわらかい分、たっぷりと敷き詰めないとグズマニアの子株がぐらついてしまいます。ミズゴケを使う場合は、不安定にならないようにしっかり固定するように植えるのがコツです。

 

また、グズマニアの子株を他の鉢植えに植え替える時は、グズマニアを切り取った根元に、水分を含ませたミズゴケを巻いてしっかりゴムでしばってから植え付けます。ヤシガラチップは、ヤシの実繊維をチップ状にした土です。ヤシガラの特徴は、水分を吸うと膨張する特徴があり、こちらも水はけと水持ちがいい土です。どちらの土も、グズマニアを育てる用土には適しているのでおすすめですが、植え替え用の鉢植えは、鉢の底上げを行ってから植え替えましょう。底上げの方法は、軽石の大きめの粒を鉢植えの底に敷き詰めるか、または、細かくちぎった発砲スチロールを敷くなどして底上げしておきます。

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注意したいのは、植え替えをする子株の切り方です。親株から子株を切り離す時には、できるだけ切り口の断面部分は面積が小さくなるように切るようにしてください。親株に近い位置で切り離すと、どうしても断面部分の面積が筒状になります。筒状になると活着しなくなるので注意しましょう。グズマニアを株分けして育てる場合、用土がグズマニアの性質に適していても、あまり生長が感じられない場合は、生長を促すために液体肥料を使うのもありです。

株分けでも場合によっては、肥料を使う必要もあるからです。肥料の与え方は、グズマニアの水やりを行う筒状の部分に1000倍に稀釈した肥料を与えます。注意することは、冬の寒い時期は、水分を吸収する力が落ちるの肥料を与えるのは避けましょう。冬の時期に肥料を与えると肥料焼けを起こす確率が高くなる傾向があります。

まとめ

新しい土にグズマニアの植え替えがうまくいったら、冬越えは土を乾燥気味にするように心がけてください。

では、グズマニアを育てるのに適している土について振り返っておきましょう。

・ミズゴケ単用かヤシガラチップがおすすめ

・ミズゴケの特徴:水はけと水持ちのバランスが良くて、排水性にも優れている用土

・ヤシガラチップ:水分を吸うと膨張する特徴があり、水はけと水持ちがいい用土

・鉢植えは、軽石の大きめの粒を敷くか、細かくちぎった発砲スチロールを敷いて底上げすること

・古株は、切り口の断面部分は面積が小さくなるように切る

・生長を促すために液体肥料を使うのもあり

ミズゴケもヤシガラも、もとは植物だったものを発酵したもので植物由来の土ともいえるので安心して使えますよ。