アネモネ・シルベストリスは野生原種のアネモネです。伸びると背丈が40cmにもなりますが、純白の花は清楚で小さく繊細でやわらかな印象があります。鮮やかな色や八重咲きのアネモネよりも弱々しく見えますが、春に花を咲かせると秋まで少しずつ咲かせるので比較的長い期間楽しめます。
今回はこのアネモネ・シルベストリスの特徴や育て方を紹介します。
【アネモネ・シルベストリスの育て方】
アネモネの中でもシルベストリスは丈夫な品種なので、あまり手を加えなくても成長します。育てている間に毛虫や青虫が付く事がありますが、基本的には害虫被害には合いにくいタイプです。
球根の植え付けは他のアネモネと同じく、気温が15度以下になった晴れの日です。水はけがよく日当たりの良い場所を選んでください。庭植えでは肥料は植え付けの時だけ与えます。水やりは地面が乾いたら、数日おきにたっぷりやります。寒さに強いので、冬の間も戸外の寒さで球根が弱くなることはありません。発芽まで1~2か月程度かかります。
3月頃から背の高い白い花が咲き始めますが、弱々しい印象でひとつひとつの花もちは良くありません。しかし一つの球根から次々と花を咲かせるので、長期間お花が楽しめます。
秋になって葉っぱが枯れて茶色くなってからも、そのままの状態で翌年また花が咲きます。シルベストリスは花の印象は弱々しさがありますが基本的にとても丈夫なので、咲き終ってもほったらかしで問題はありません。増やしたいときは、秋に株分けをしたら簡単に増やせます。
しかし野生原種のシルベストリスは園芸用に品種改良された他のアネモネよりも高温が苦手なので、夏の間だけ遮光した方が良いでしょう。鉢植えで育てる時は、夏の間は半日蔭の場所に移動させて下さい。
【まとめ】
白く小さな花を咲かせるシルベストリスの花は日持ちしませんが、植物としては丈夫なので植えたままあまりお世話をしなくても次々とお花を咲かせます。そして球根を植えたままでも、翌年またきれいな花が咲きます。病気や害虫被害にも合いにくいタイプですが、高温にはやや弱いので夏の間の温度管理だけは気をつけて下さい。