アマリリスの鉢植えをするためには、土が重要になります。とはいってもどのような土を選んでいいか、迷う事はありませんか。
今回は、アマリリスの鉢植えに適した土と配合について紹介します。
アマリリスの鉢植えの土は?どのような要素が必要なの?
鉢植えで育てる場合のアマリリスの用土は、水はけが良くてかつ保水性が高いものがよいです。水はけが良いことと保水性が高いというのは、矛盾していますが、どちらを優先すべきかというとアマリリスは土中の湿度が高いと球根が腐ってしまうので、水はけの方でしょう。
アマリリスの鉢植えは、最初に鉢底ネットを引いて底に3cm程度のゴロ土を入れます。その上に用土を入れていきます。
次にアマリリスの鉢植えで最も多く使われている土について紹介します。
赤玉土:関東ローム層の赤土から作られており、乾燥させてからふるいにかけて粒の大きさごとに分けたものです。赤玉土は、無機質なので、雑菌が繁殖しにくく観葉植物によく使われています。
保水性、排水性、保肥性に優れていますが、どちらかというと赤土は粘土質のため、排水性は劣ります。赤玉土はphが6程度なので弱酸性です。また、赤玉土は水やりや雨などで風化すると、赤土になってしまい、一気に排水性が悪くなります。
腐葉土:腐葉土は、植物や作物を育てる土を改良するための堆肥の一つです。土壌を通気性、保水性、保肥性に優れたものに改良するために使います。
腐葉土は、わざと葉や枝などの形を残したままにしてあり、土に混ぜた時に腐葉土との隙間を生むことによって通気性・通水性をあげています。phは6~7と弱酸性~中性です
パーライト(黒曜石):パーライトは2つの種類があり、ここでは、黒曜石のパーライトを紹介します。黒曜石パーライトの特徴は排水性の良さにあります。黒曜石パーライトには内部に無数の穴が開いており、土に混ぜる事で軽量化、根に酸素を供給し生長を促します。phは8~8.5とアルカリ性です。
バーミキュライト:バーミキュライトは、アコーディオン構造になっており、多くの水分を含む事が可能なため、保水性に優れています。また、バーミキュライトを生成する際に高温で処理をするため、無菌状態です。phは6.5と弱酸性です。
アマリリスの鉢植えの土の配合は?
アマリリスの用土の使用に迷う時は市販の草花培養土でもかまいません。ご自分で土を配合してみるという方に配合例を紹介します。
赤玉土5:腐葉土4:パーライト:1 の組み合わせです。雑菌のない赤玉土をベースに腐葉土で通水性と土壌の改良を行い、パーライトで排水性をあげ、土壌をアルカリ側に傾けている組み合わせです。
赤玉土2:腐葉土:1バーミキュライト1の組み合わせもよく使われています。上記の組み合わせから見ると排水性が少し悪い気がしますが、乾燥しやすい地域なら、この組み合わせではないでしょうか。
まとめ
アマリリスの用土は、様々な組み合わせがあり、どれがベストということはないようです。基本は保水性、保肥性、排水性のバランスということになりますので、ご自分で土を作る時は、この3つを考えればきっと美しい花を咲かせる事ができるでしょう。