冬になると花々が減り、少し寂しくなりますが、そんな気分を和らげてくれるのが、シクラメンの花です。シクラメンは、まるで蝶が集まっているかの様に花を咲かせます。その可憐な姿を見られる時期はいつ頃までなのでしょう。
冬の時期に咲くシクラメンの花と、夏越しの管理
シクラメンの花は、高温多湿に弱いため、たくさん開花するのは10月~5月頃までが見頃になります。
日本の気候では、通常、梅雨~真夏は葉だけ残し休眠期に入るため、冬の時期に開花し始めます。しかし寒さに強いというわけではないので、日当たりの良い室内で管理するのが理想です。
屋外で管理する場合は、寒風に当たらないよう、そして室内でも冷暖房の風に直接当てないようにして下さい。
花が枯れて夏越しの時期になると、シクラメンの花は休眠期に入りますが、栽培したまま夏を越すやり方もあるようです。
休眠させない方法として、本来シクラメンは、冬に次々と花を咲かせますが、その分栄養の消費量が多いので、球根に栄養を送ることが重要になります。
しかし、夏は基本生育期ではないため、肥料などのあげ過ぎには注意が必要です。5月頃までは週1~2に1回のペースで、6月以降は月1に1回で液肥をあげましょう。
水やりも吸収率が低いため、2週間に1回程度、球根にかけない様注意して土にあげて下さい。場所の確保が出来るのであれば、屋外の半日陰で直射日光は避け、雨が当たらず風通しの良いところが最適です。
室内では、温度を10℃~20℃に保ち、日当たりの良い場所に置きます。
休眠させる場合は、しない場合より開花する時期は少し遅めで、期間も短くなります。購入した時より2年目からのものが、咲いている期間が短いのはその為です。
管理方法は、肥料は与えず、水やりは適度にしますが、6月以降は水やりも止めて、風通しの良い日陰で管理しましょう。
まとめ
シクラメンの花は、地中海沿岸が原産の多年草植物の雨季に開花し、乾季に休眠する性質があります。なぜか日本では、冬の時期に開花するので、逆のイメージがありますね。シクラメンにとって日本の冬は雨季で、夏は乾季と認識されているようです。
夏の時期を上手く乗り越える事ができれば、秋以降にまた美しい花を次から次へと咲かせてくれることでしょう。