サフランは、南ヨーロッパが原産のアヤメ科の多年草植物です。日本では、江戸時代に薬として伝わり、主に大分県竹田市で栽培されています。
秋に薄紫色の花が咲き、香りが豊かな植物です。観賞用の花サフラン、それとは別に毒のあるイヌサフランがあります。
サフランの大きさは、20~30センチで、一株に花を4つほどつけます。1年に1度しか咲かず、2週間ほどしか花は持ちません。
サフランは、パエリアなどの料理の香辛料としても使われます。香り豊かなサフランの花の香りとは、どんな香りなのでしょうか。
サフランの花の香りはどんな感じ?
サフランの香りは、独特な匂いがします。でもそれは、めしべの匂いでもあります。
その主成分は、サフラナールと呼ばれるものです。
表現するとしたら、漢方薬のような匂い、塩素みたいな匂いとかが多いです。日本人にとっては、あまり好きな匂いじゃないのかもしれません。
めしべを除いた花の匂いは、バラに似たような匂いがするそうです。独特な匂いの元は、めしべだったんですね。
ヨーロッパでは、アロマオイルの原料として欠かせないものでした。
髪につける香水に使ったり、ワインと混ぜて芳香剤を作りローマの劇場で使われたりしていました。
クレオパトラは、サフランの香りが好きで、大切な人と会うときは、サフランをお風呂に浮かべて入っていたそうです。
サフラン水を作って、お化粧するときにも使っていたそうです。
日本では、カネボウ化粧品が、サフランの花全体から香りのエッセンスを取りだし、香水の香り素材を作りました。
今では、アロマオイルとしても使われています。
心を落ち着かせる作用、生理痛や更年期などの女性特有の症状を緩和させてくれる働き、肌の若返り効果、ニキビを緩和させる働きがあるとされています。
オイルは、希少価値が高く高級品です。
まとめ
サフランは、秋に咲く薄紫色のキレイな花です。でも、その花の香りは独特で好き嫌いがあります。しかし、その香り豊かな香りを利用して、香料としても使われています。
体や肌に良い効果もあるので、一度試してみてもいいかもしれません。