黄色やオレンジ色の花を咲かすキンセンカには、たくさんの仲間がいます。例えば、トウキンセンカ。別名カレンデュラ・オフィシナリス種。一般的には、こちらがキンセンカの本種になり、古くから世界中で栽培されている南ヨーロッパ原産のキンセンカになります。
トウキンセンカから抽出したトウキンセンカ花エキスには、サポニンほか、カロチン、キサントフィル、トリテルペノイド等の成分が含まれ、スキンケア化粧品、健康サプリメントに使用されております。ご存知の人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、属名のCalendulaには幾月も通じてという意味をもつラテン語に由来し、開花時期が非常に長いことから、こう名付けられております。
わたし達の身近にあるキンセンカ。キレイな黄色やオレンジ色の花を咲かせてくれる開花時期は、いつ頃でしょうか。調べてみたいと思います。
キンセンカの花が開花する時期は?
わたし達が目にする機会の多いキンセンカの開花時期は、春先から初夏とされております。3月~5月にかけてでしょうか。
キンセンカの花の直径は2~12センチ。頭状花と呼ばれる形状の花を咲かせますが、この頭状花というのは、花びらのように見える舌状花、中心部分にある筒状花から形成される花になります。
キンセンカの大きな特徴でもありますが、3~5月下旬にかけて次々と花を咲かせる性質をもち、開花時期の間中、長く花を楽しむことができます。
ちなみに、キンセンカの種まきは、秋になります。秋口に植えた種は、翌年の春から初夏にかけて花を咲かせます。一重咲き、八重咲きの品種ともに、秋植えとなっております。
春に黄色やオレンジ色の花を咲かせてくれるキンセンカ。種まきは、秋のお彼岸を目安に行ってくださいね。
まとめ
トウキンセンカは、一般的にはマリーゴールドと呼ばれますが、古代から、ギリシア、ローマ等では薬用として、また、服や化粧品、食品の着色料として利用されてきました。
古代ギリシアでは、家に幸せを運ぶ花として、結婚式に飾る風習があるとのこと。古代インドでは、マリーゴールドの黄金色の花に守護する力があると信じられており、寺院の祭壇、神殿等に飾られたそうです。