ヒヤシンスは、ボリュームがあって華やかな花の姿をしています。ダッチヒヤシンスと呼ばれる種類のヒヤシンスは、細長い茎からたくさんの花を咲かせます。ヒヤシンスは、水栽培、鉢植え、地植えでも栽培できる花となっています。また、生花を花瓶に挿して楽しむこともできます。栽培したり花瓶に挿していると、ヒヤシンスの花が倒れることがあります。では、なぜヒヤシンスが倒れるのでしょうか。またその対策法はどのようにすれば良いのでしょうか。
ヒヤシンスの花が倒れる原因とは!?
ヒヤシンスは茎が柔らかく、水分をたくさん含んだ重みのある花です。ですから、花瓶に生ける場合は、茎の丈に合った花瓶を選ぶようにします。また、ヒヤシンスの茎は切ってからも伸びるため、茎を折れないようにするために、少しずつ茎を切っていくことが必要です。茎が柔らかいため茎が伸びすぎると花とのバランスを崩して折れてしまいます。この茎が伸びすぎる原因としては、日当たりが悪い場所で栽培したことで茎だけが伸びてしまうという徒長と呼ばれる現象が起きるからです。ヒヤシンスは花を咲かせるためには寒さと暗さが必要ですが、ある程度成長すると、ヒヤシンスは基本的に、日当たりの良い場所で育てる必要があります。水栽培で育ったヒヤシンスは、地植えなどに比べて茎が柔らかく弱い傾向にあり室内で栽培するため徒長しやすくなります。室内は暖かくなるので、発芽するまでは暗く寒い場所で栽培します。ヒヤシンスは日の当たる方向に伸びて曲がっていくので、日が均等に当たるように容器の向きを変えてあげるようにします。容器の向きを変えることで花茎をまっすぐに伸びるようにします。
それでも、曲がったり倒れそうになるようであれば、短い支柱で支えて対応します。地植えのときは、植え付ける際に球根のお尻が深さ10センチになるように深植えにします。茎がもともと柔らかいため、雨に当たることで茎が折れてしまう可能性があるので、雨に当たらない場所を選んで乾燥気味に栽培すると茎が強く育ち、折れにくくなります。鉢植えのときは、植え付けるときは球根の頭が少し見えるぐらいの深さで植え付けます。鉢植えの場合も、雨に当たらない場所を選び乾燥気味に育てます。球根を植え付けるときに、球根同士の間隔を狭くすると、開花すると、花同士が支え合って倒れにくくなり、華やかな鉢になります。鉢植えの場合、水栽培と同じように、日が均等に当たるように鉢の向きを変えてあげることが必要です。
【まとめ】
このように、ヒヤシンスが折れてしまいやすい傾向にあるのは、茎が柔らかいといった特徴があるためです。このように特徴を把握することで綺麗なヒヤシンスを最後まで楽しむことができます。