庭植えのニチニチソウは、夏の花壇を大いに賑わしてくれる花の1つです。日当たりが良く、土作りがしっかりできた花壇に植えられたニチニチソウは、毎日たくさんの花を咲かせ、暑さをものともしない姿を見せてくれます。ですが、自然界は何も遮るものがないために、ニチニチソウにとっての敵とも隣り合わせであるといえそうです。ニチニチソウにとっての害虫について調べます。

ニチニチソウ 花 虫

ニチニチソウの花に集まる虫

①ニチニチソウに集まる虫について

・セセリの仲間

・ガの仲間

・チョウの仲間

・アリ

・アブラムシ

・キョウチクトウスズメガ

・ヨトウムシ

・ナメクジ

・ダンゴムシ

・ハチ

・アブ

まだまだ、たくさんの昆虫が蜜を求めて集まる様ですが、ニチニチソウの持つ毒には影響を受けない様です。

 

②ニチニチソウにとっての害虫について

・アリ

花も葉もアリ一色になった場合は光合成の邪魔になるので、薬剤を使って駆除した

方が良い様ですが、受粉に一役買う場合もあるので、そのままにしても良いといわ

れています。

 

・アブラムシ

汁液を吸われることでニチニチソウは徐々に弱ってくるそうです。

 

・キョウチクトウスズメガ

元気良く、美しく、花がたくさん咲いていると集まる様です。卵は花にも産む様です。もしかしたら見つけることができるかも知れません。その時は、別の住み家を

提供するか、駆除しましょう。

 

2齢幼虫で20mm程度といわれています。サナギになるまで、とにかく食欲は旺盛

で、花でも葉でも人目も気にせず食べるため、見る間に花がなくって、花壇は寂し

くなるといわれています。

 

成虫は、美しいとの定評があり、見かけた場所によっては、希少価値も高いといわ

れているそうです。

 

・ヨトウムシ

孵化したばかりでは、葉の裏を餌とするので透けた個所ができていても気が付かな

い様ですが、幼虫が育っても、今度は夜に活動をすることで見つけにくいそうで

す。大きくなると活動範囲が広がるため、気が付いた時には、大きな被害を受けて

いる場合が多い様です。

 

・ナメクジ

4月頃におおむね1cmほどだった個体が2か月ほど経つと6cmほどに成長するそ

うです。活動は主に夜のため、昼間は個体を目にすることができず、移動した跡だ

けを目にする様です。

 

・ダンゴムシ

ダンゴムシは、葉を落として食べているところを見かけることが多い様ですが、実

は、花も根も食べる様です。ダンゴムシは、枯葉などを食べて土を良質に作り変え

ることに一役買っている半面、同じ様な働きをするとされているミミズやワラジム

シ、コケなども、食べるそうです。ダンゴムシの好きにさせておくと、ニチニチソ

ウは、あっという間に枯れてしまうことにもなりかねません。

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③ニチニチソウの害虫の対策法

・アブラムシ

「酢」が苦手な様です。「酢」を原料としている薬剤をまくと効果が期待できるといわ

れています。

 

数が少なければ手作業(セロテープや摘まんで駆除など)で取り除くのがニチニチソ

ウにとっては良いですが、手に負えない様なら、薬剤を使うことで効果が期待でき

るといわれています。

 

・キョウチクトウスズメガ

幼虫の時期から食欲は旺盛で、花も葉も食べつくす様です。幼虫といっても5cm、

それ以上もあるため、よく観察すれば、見つけられるといわれます。見つけ次第、

駆除するか、薬剤を使うことで効果が期待できるといわれています。

 

成虫の場合は、卵を産み付けることができない様に、花全体にネットなどを被せる

方法もある様です。

 

キョウチクトウスズメは、キョウチクトウ科の植物に卵を産み、孵った幼虫もキョ

ウチクトウの花と葉だけを食べて成虫になる様です。

 

幼虫は、全体が鮮やかな黄緑色で、腹には目を思わせる大きな黒い丸い模様が良く

目立ち、お尻には、黄色い角の様なものが付いている様に見えます。成虫は、迷彩

模様で美しいと評判の様です。地域によっては珍しく、中には、成虫まで育てよう

と、別の住み家を用意する人もいる様です。

 

キョウチクトウ科の植物は、日本では一年草と記されているので、冬は枯れてしま

うのが一般的です。よって、キョウチクトウスズメも、例え卵を産んだとしても、

日本の冬は、生きられないといわれています。ですから、「生涯的な対策は必要な

い。」と考える学者もいる様です。

 

・ヨトウムシ

日頃からの観察(見回り)を欠かさない様にしましょう。

 

集団でいることが多い様です。手で取り切れない場合は、群れている時を狙って薬

剤を使うと効果が期待できるといわれています。

 

・ナメクジ

数種類の薬剤のタイプを状況によって使い分けることで効果が期待できるといわれ

ています。

 

土を観察(見回り)して、小さい個体でも見つけたらすぐに取り除きましょう。

 

・ダンゴムシ

ダンゴムシは雑草と同じで、根絶することはできないといわれています。そのため

に、地道であっても手作業で捕まえて駆除するか、薬剤を使用するか、のどちらか

になるそうです。

 

日頃の見回りで見つけることが多い様です。ダンゴムシは石の下などに集団で夜を

待っていることが多いともいわれます。時々は、近くの石などを退けて見るのも良

いでしょう。

まとめ

ニチニチソウは、冬は枯れてしまいます。たった半年、1番元気で美しく咲き誇る時期に害虫に狙われては、見せ場がなくなってしまいます。しばらくの間でも、害虫を駆除するには、薬剤を使うのが1番簡単で、効果も期待できる様に思えますが、それでは、ニチニチソウや土に出る影響も心配です。「その瞬間、自分はどうするのだろう」と考えさせられました。