ラベンダーは、地中海が原産といわれています。地中海は「地中海式気候」といわれ、「夏は高温少雨、冬は多雨湿潤」な環境で、清々しい良い天気と心地良い海風が特徴の様です。この様な環境の中、ラベンダーは、生き生きと美しく咲き誇っているのですが、異国の地である日本では、どの様に育っているのでしょう。ラベンダーの育て方について調べます。

ラベンダー イングリッシュ 育て方

【ラベンダーの育て方、イングリッシュ系】

・ラベンダーの限界

ラベンダーが一般的にいわれていることは、「高温多湿が苦手で、寒さには0℃までなら耐え

られる」といわれるところから「耐寒性はある」と考えられている様です。現在では、異常気象

などにより、ラベンダーが耐えられる「高温」の基準を大きく上回ることが多くなったため、冬

よりも夏を越える方が難しいといわれ始めている様です。

 

・ラベンダーの寒暖の耐性

ラベンダーには、代表的な5系統のほかにも、分類し切れない種類や、5系統に属していなが

ら、その系統とは違う寒暖の耐性があり、栽培する場合は、栽培者の住む環境に合った種類

を選ぶことが、栽培(世話)を楽にする方法の1つだといわれています。

 

・ラベンダーの系統別の耐性

①アングスティフォリア系:寒さに強く、暑さに弱い

②ラバンディン系:寒さに強く、暑さに強い

③ストエカス系:寒さに強く、暑さに強い

④デンタータ系:寒さに強く、暑さに強い

⑤プテロストエカス系:寒さに強く、暑さに弱い

⑥スイートラベンダー:寒さに強く、暑さは普通

⑦スパイクラベンダー:寒さに強く、暑さに弱い

 

・イングリッシュラベンダーの耐性

イングリッシュラベンダーは、アングスティフォリア系に属し、十数種類ある中では「イング

リッシュラベンダー・ベラ」と呼ばれる種類が代表といわれ、ほかにも人気が高い種類では「ヒ

ッドコート」や、「濃紫(ノウシ)3号」などがある様です。

①イングリッシュラベンダー:寒さに強く、暑さは苦手

②ヒッドコート:寒さに強く、暑さは苦手

③濃紫3号:寒さに強く、暑さは苦手

 

・イングリッシュラベンダーの上手な育て方

①イングリッシュラベンダーは、気温が高く、湿気が苦手なので、ぽかぽか太陽で、土は少し

湿っているぐらいが良い様です。

 

②水はけの良い土作りが重要で、できれば「ラベンダー専用土」が良さそうですが、自分で調合

する場合は、「赤玉土を多めに入れる」ことがポイントの様です。

・植木鉢:

水を与えたら、鉢の下から直通の様に水が流れるくらいの水はけの良さがあった方が良

さそうです。

 

・地植え:

植え付けの時、山を作った上に穴をあけ、そこに植え付けると、土を盛ったところから余

分な水が流れ出る様にすることで、水はけ対策となる様です。

 

③水を与えるタイミングは、季節に応じて変えることも大切だそうです。栽培者の間では、朝

晩与えていた水は、夏の暑さ対策としては、気温が下がっていく夕方以降に、冬の凍結対策

としては、暖かな日差しや気温が続く時間帯に、それぞれ変更するのが一般的の様です。

 

④イングリッシュラベンダーが鉢植えの場合は、鉢を置く場所も季節に応じて移動させるこ

とが大切でしょう。栽培者は、「冬は日向へ、夏は日陰へ」を心がけている様です。

 

⑤株近くに落ちた花や株近くを隠す様な障害物はすべて取り除き、通気性を良くしましょう。

ほかの茎と比べて育ちが良くないと思える茎は、株に余計な労力を使わせないためにも切

るのが良い様です。

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⑥イングリッシュラベンダーには、追肥をする時期がある様です。真夏は活動が鈍るので、株

に負担がかかる追肥は行わないのが一般的の様です。また、冬は休眠期(1~2月頃)なので、

同じく株に負担がかかる追肥は行わないそうです。追肥(植え付けの時に与えた肥料に追加

する意味)は、この時期を避け、その前後に与えるのが一般的だということです。

 

⑦1年経った鉢植えのイングリッシュラベンダーは、植え替えの時を迎えますが、水やりの時

に、去年と同じで変化がないと感じたら、そのままでも良い様ですが、例えば、①鉢の底か

ら根が伸びている、②水を与えてから鉢を通って漏れ出すのが遅いなど、気になる症状があ

れば、植え替えのサインかも知れません。

 

⑧収穫(花の時期)が終わったら、新芽を残すことを気にしながら半分近くまで剪定すると、次

回もたくさんのつぼみをつける様です。

【まとめ】

イングリッシュラベンダーは、「寒さには強いが、暑さは苦手」だといわれています。ですから、栽培する地域によっては、温度管理は重要だと思いました。また、イングリッシュラベンダーを栽培する時は、水はけにも気を配らなければならないそうです。それは植え付け前の「土作り」から始まっていることが分かりました。「ラベンダーの栽培は、とても難しい」という説明が多くありましたが、イングリッシュラベンダー自体は丈夫といわれていました。ラベンダー栽培では、イングリッシュラベンダーから始めてみるのも良い様に思いました。