ラベンダー栽培なら、一般的に「高温多湿を避け、風通しの良い場所で」といわれます。ですが、ラベンダーにもたくさんの種類があり、適した環境も多少の違いがある様です。今回は、イングリッシュラベンダーの中のラベンダーエレガンスの育て方について調べます。
【ラベンダーエレガンスの育て方】
①ラベンダーエレガンスの特徴
・ラベンダーエレガンスの生産地は、フランスのプロヴァンス地方ということ、日本では北海道
の富良野ということは、あまりにも有名の様です。種類によって多少の違いはあるものの、極
端な寒さや暑さがなければ、おおむね4~7月頃に花を咲かせ、上手く世話ができれば長く楽し
むことができるといわれています。
・ラベンダーの葉は、紅葉せず1年中きれいな緑色だそうです。早くて1年以上、ラベンダーが
伸びるままに任せておくと木質化するため、低木に分類される様です。
・ラベンダーエレガンスは、イングリッシュラベンダーのグループに属します。色は紫色を基調
に、大まかに4色、種からも苗からも育てることができる様です。
・ラベンダーエレガンスは、ラベンダーの中でも「癒される香りの王様」といわれ愛好者が多く、
(1)収穫せずに庭に咲いた花を楽しむ、(2)切り花として花瓶で楽しむ、(3)花が咲いてからドライ
フラワーにして楽しむ、(4)つぼみの時期に収穫してポプリで楽しむなど、楽しみ方も多いとい
われます。
②ラベンダーエレガンスの性質
・ラベンダーエレガンスに適した環境は、15℃以上30℃以下、私たちも気持ちが良いと感じる春
や秋の気候で、水はけの良い土質であることだそうです。
・ラベンダーエレガンスを植えるおすすめの場所は、鉢やプランターならベランダで、地植えな
ら東側の花壇など、心地良い日当たりだそうです。
③ラベンダーエレガンスに適した土質
・ラベンダーエレガンスでは、「水枯れ」を起こしたら、もう二度と復活は望めないといわれ、「蒸
れ」は、根腐れの原因になるといわれています。そこで、「水はけは良いが、水を程良く保てる
土質」が向いている様です。
④ラベンダーエレガンスに与える肥料
・ラベンダーエレガンスには、効き目がゆっくりで、効果が長く続くことが期待できる「緩効性化
成肥料」を与える様です。
・地植え:
(1)植え付けの時に、緩効性化成肥料を元肥として与えます。
(2)新芽が伸びる春に、追肥として緩効性化成肥料を与えます。
(3)追肥は地表、株の近くにパラパラとまくのが良いそうです。
・鉢植え:
(1)生長期といわれる春と秋に、追肥として緩効性化成肥料を与えます。
(2)鉢の中に、パラパラとまくのが良いそうです。
⑤ラベンダーエレガンスの植え付け
・ラベンダーエレガンス植え付けは、「土作りに使う土質に気を配ること」と、「穴に植えずに山の
穴に植えること」の様です。
・「土作りに使う土質に気を配ること」とは、「培養土や粒状肥料などを選びましょう」という意味
で、「穴に植えずに山の穴に植えること」というのは、「地表に穴を掘って植え付けるのではなく、
植え付けが完成した時に、株の位置が地表よりも小山の上になる様に植えましょう」という意味
の様です。
⑥ラベンダーエレガンスの水やり
・水やりのタイミングは、「暖かな時間が続く頃」が良いといわれています。暑すぎると根が蒸れ
たり、茹(ユダ)る状態になり、寒すぎると根に霜がついたり、凍ってしまうなどが起きる可能性
があるからだそうです。
⑦ラベンダーエレガンスの周期
・普通に世話ができていれば、ラベンダーエレガンスの花の時期は春と秋の2回で、夏は剪定時
期、冬はお休み時期という周期が一般的だそうです。
⑧ラベンダーエレガンスの剪定
・ラベンダーエレガンスは、秋の花の時期が終わると、冬のお休み時期に入ります。次の春にた
くさんの花が咲く様、株の3分の1(最低でも節3つ)ほどを残すつもりで、大胆に剪定(切り戻
し)をしましょう。水やりは続けて、土の渇きを防ぎましょう。
・咲き終わった花が地面に落ちるのを待つのではなく、栽培者が摘み取ってしまうことにより、株の養分が無駄使いされることを防ぐといわれています。
【まとめ】
ラベンダーエレガンスは、たくさんあるイングリッシュラベンダーのグループに属している様です。一般の人たちにも簡単に手を伸ばすことができ、長く楽しめ、収穫後の楽しみ方も多いことから、人気があることが分かりました。ラベンダーエレガンスの栽培のポイントは、(1)環境、(2)水やり、(3)剪定だと理解しました。ラベンダーエレガンスは、世話を年単位で怠ると、木質化する低木ということには驚きでした。