カタバミは春から秋にかけて花を咲かせる多年草です。カタバミは地下深いところに球根があり、そこから下に深く根を下ろしています。茎は地面を横に広げていきます。葉は3枚でハートの形をしているので、クローバーと間違われることもありますが、違う植物です。
カタバミは非常に繁殖力が強く、早いので駆除が大変難しい難防除雑草の一つです。そのため手作業での駆除に限界があるので、カタバミの駆除に適した除草剤を使ってみるとよいでしょう。それでは、カタバミに効果のある除草剤をみていきます。
カタバミを駆除するにはMCPP液剤
駆除することが非常に難しいと言われるカタバミは、除草剤を使うことをお勧めします。それはMCPP液剤といって、葉の広い広葉雑草の除草に効果があります。
主な成分は、合成植物ホルモン剤で植物の成長ホルモンのバランスを崩して、枯らしてしまう成分です。MCPP液剤の使用量は10㎡当り5~10mlを1~2ℓの水で希釈して、散布します。
カタバミの葉や茎に均一に付けていきます。葉や茎から吸収された液剤が根まで届き、枯らします。気温が高い場合は量を少なめに、気温が低い場合は決められた使用量の範囲で多めに散布します。
ただし気温が10度以下になると効果が落ちるので、春などは気温の低い日もあるので注意が必要です。
また、散布した直後、雨に濡れても効果が落ちるので、天候には注意しましょう。春から秋にかけて3回を限度に使用します。
次にMCPP液剤の価格については、500mlだと1900円~3000円、5ℓの大容量だと、1万円~1万5千円ぐらいになります。
このMCPP液剤は目や肌に刺激が強いので、使用する際には、手袋、長袖、長ズボン、マスク、メガネを必ず着用しましょう。そして、散布後は石鹸等でしっかり手を洗ってください。
まとめ
カタバミは根が深く成長が早いので、手作業での除草は難しい雑草です。カタバミを確実に駆除するのならMCPP液剤が非常に有効だということが分かりました。MCPP液剤はカタバミの根っこまで枯らし、価格も比較的安価です。
しかし、雨が降ると効果が落ちてしまうので散布の際は、天候に気を付ける必要があります。また、気温が10度以下になっても効果が落ちてしまうので、気温にも注意が必要です。カタバミなどの繁殖力の強い雑草対策に、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?