アネモネは春を代表する花です。花色も豊富で切り花、鉢植え、ガーデニングなどにも人気です。残念ながら、店頭では11月頃から5月頃までしか見ることができません。でも大丈夫! 押し花にしておくといつでも楽しむことができます。アネモネは押し花に向いている花の一つです。花びら(実は葉が変形した萼)が薄くて水分が少なく、そのまま押し花にしても形がきれいに残ります。花びらが重なったところは、色が濃くなりグラデーションがつきます。人工的ではなく自然の色がつき、想定外の美しさもあります。今回はアネモネの押し花を上手に作るコツについてお教えしましょう。
アネモネの、簡単で上手な押し花の作り方!
・本にはさむ
押し花といえば、昔から分厚い本や新聞に挟んで作るのが定番ですね。子供と一緒に簡単に作れますが、ひと手間かけましょう。本を開いてティッシュを敷き、そこにアネモネを置きます。ピンセットで花びらや葉をやさしく引っ張って、形を整えてから押し花にすると良いでしょう。花の表面を下に向けて置いておくと、きれいな平面になります。葉が多すぎる場合は少し整理しましょう。その上にティッシュをまた重ねます。本はなるべく分厚いものを使用します。時間とともに花の水分が出てくるので、ティッシュを何度か取りかえた方がきれいに仕上がります。4~5日して花がしっかり乾燥すれば出来上がりです。押し花用の乾燥シートも販売されていますので、ティッシュの代わりに使用するのもおすすめです。水分を吸収してくれるため、花の変色を防ぎ、短時間で押し花を作ることができます。
時間がないときには、電子レンジやアイロンでも押し花を作ることができます。
・電子レンジ
ダンボールの上に押し花専用乾燥シートを敷き、そこにアネモネをのせます。上から乾燥シートとダンボールを重ねます。平たくなるよう、輪ゴムでしっかりとめて固定しておきます。電子レンジに入れ、まず600Wで1分加熱します。一度出して花の様子を確認します。乾燥が不十分なら10秒ずつ加熱していきます。花がパリッとしてくれば完成です。
・アイロン
アネモネを乾燥シートかティッシュにはさみ、上からアイロンを当てます。低温設定しておいて、最初は30秒ほど、少しさまして次は10秒ほど当てていきます。その後10秒ずつを繰り返し、しっかり乾くと出来上がりです。手軽ですが、花色があせてしまうことがデメリットです。
【まとめ】
アネモネは押し花に向いている花ですので、葉や茎まで一緒に押し花ができるようです。茎つきの押し花を作るときは、作る前に花を水からあげておきましょう。水分が多く含まれた茎を使うと、花を下向きにはさむ時に、茎がポキンと折れやすくなります。
アネモネの花を一輪まるごと押し花にして、額縁に入れるものシンプルで素敵です。
定番のカードやしおりに貼ってもいいですね。また、アクセサリーやネイルにしたり、スマホケースにデコレーションするのも人気です。
インターネットなどでは、押し花専用保管袋も市販されています。出来上がった押し花は、酸素や湿気に弱いので、乾燥剤入りの保管袋に入れるなどして、上手に保管すると長く楽しむことができます。