アザミとは、キク科アザミ属の総称なので、そのままアザミという名の花はありません。アザミの種類数は、世界では300種類以上あるといわれ、日本にはその1/3があるといわれています。今も新品種が見つかっています。
今回は日本国内でわかっている名前とアザミを見分ける時に必要な咲く花の向き、根出葉の有無と総苞の粘りについてそれぞれ一覧で紹介します。
アザミの種類と名前の一覧
種類 | 名前 | 花向き | 根出葉の有無 | 総苞の粘り |
フジアザミ節 | フジアザミ | 下 | あり | あり |
モリアザミ節 | アキヨシアザミ | 上 | なし | なし(個体によってはあり) |
モリアザミ節 | モリアザミ | 上 | なし | なし |
ヤナギアザミ節 | ヤナギアザミ | 上 | ― | あり |
ナンブアザミ節 | アオモリアザミ | 上 | あり | 少しあり |
〃 | アイズヒメアザミ | 上 | なし | あり |
〃 | アズマヤマアザミ | 上(下向きもあり) | なし | 少しあり |
〃 | アポイアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | イシヅチアザミ | 下 | なし | あり |
〃 | イナベアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | ウゴアザミ | 上 | なし | 少しあり |
〃 | エゾミヤマアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | エチゼンオニアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | オイランアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | オオミネアザミ | 下 | なし | あり |
〃 | オガサワラアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | オクヤマアザミ | 下 | なし | 少しあり |
〃 | オゼンヌマアザミ | 上 | あり | あり |
〃 | オニアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | オハラメアザミ | 上 | なし | わずかにあり |
〃 | カズサヤマアザミ | 下 | なし | 少しあり |
〃 | カツラカワアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | キセルアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | キソアザミ | 上(斜) | なし | あり |
〃 | ギョウジャアザミ | 上 | あり | あり |
〃 | ザオウアザミ | 下(斜) | なし | あり |
〃 | サワアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | シマアザミ | 上 | あり | なし |
〃 | ジョウシュウオニアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | シライワアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | スオウアザミ | 上(横) | なし | あり |
〃 | センジョウアザミ | 下 | なし | あり |
〃 | ダイニチアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | タキアザミ | 下 | あり | 少しあり |
〃 | タテヤマアザミ | 下(斜) | なし | なし |
〃 | タネガシマアザミ | 上 | なし | なし |
〃 | チシマアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | チョウカイアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | ツガルオニアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | ツクシアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | テリハアザミ | 下 | なし | あり |
〃 | ナンブアザミ | 下 | なし | 少しあり |
〃 | ニゼツクシアザミ | 下 | なし | あり |
〃 | ニッポウアザミ | 上 | なし | あり |
〃 | ノアザミ | 上 | あり | あり |
〃 | ノハラアザミ | 上 | あり | なし |
〃 | ノマアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | ノリクラアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | ハチジョウアザミ | 下 | なし | 少しあり |
〃 | ハチマンタイアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | ハッポウアザミ | 下 | なし | 少しあり |
〃 | ハマアザミ | 下 | あり | なし |
〃 | ヒダキセルアザミ | 上 | あり | なし |
〃 | ヒョウガアザミ | 下 | なし | なし |
〃 | ミネアザミ | 上 | なし | なし |
〃 | ムラクモアザミ | 下 | あり | あり |
〃 | ヤクシマアザミ | 上(斜) | なし | 少しあり |
〃 | ヤチアザミ | 上 | なし | 少しあり |
〃 | ヤツタカネアザミ | 上(横) | なし | なし |
〃 | リョウノウアザミ | 上 | あり | あり |
【まとめ】
日本には、わかっているだけでこれだけ多くのアザミがあります。名前については、生えている土地の名前をつけている場合が多いですね。土地の名前の数だけ、アザミが存在するのかもしれません。また、アザミではないけれど、似ている植物としてタムラソウやヒコダイと呼ばれるものもあります。