アザミには、世界中で約300の種類があるといわれています。また、その1/3は日本にあるともいわれていますので、日本には100種類ものアザミがあるということになります。これだけ多くのアザミは、どのように見分ければよいのでしょうか。
今回はアザミの違いを見つけるにはどこをみればよいか、について紹介します。
アザミの種類の見分け方とは?
アザミの種類を見分けるのは、難しいといわれています。見分けるには以下の点の確認が必要です。
花の大きさ・・文字通り、花の大きさです。アザミは種類によって花の大きさがちがうのでまずは大きさを確認します。
花のつき方・・花のつき方とは、花序(かじょ)のことです。花序とは、花の配列の順序のことです。花には先端に単独で花をつけるものもありますが、オオバコやミズバショウ、フジのようにかたまって花が咲くものもあります。アザミもそうです。アザミは花序が違うものいくつか確認されていますので、花序を見てアザミの種類が判断できます。総苞のつき方・・苞は、蕾を包んでいた葉のことを言います。普通は花序の下にあります。(花が下向きの時は逆になります)総苞とは、花序を包んでいる部分全体をいいます。これらの形がアザミの種類によって違います。
総苞片の形およびつき方・・花序を包んでいる外側の部分を総苞片といいます。総苞片は総苞の一部ですが、この形とつき方がアザミの種類によって違います。
開花期の根出葉があるか、ないか・・根出葉とは茎の根本に生える葉で、根生葉ともいいます。アザミには根出葉が開花時に枯れる品種と枯れない品種がありますので、どの種類なのかの判断材料になります。
【まとめ】
アザミの種類を確認するためには、花に対する基礎的な知識が必要になります。実物を見ても、違いが分かるようになるには、多少の経験が必要なようです。上記にあげた違い以外には、花の咲く時期や、咲いている花の形や地域などでも、ある程度の判断は可能です。珍しい種類では、色によっても種類の特定が可能な品種もあります。少しずつアザミの特徴をつかんで見分けられるようになってください。