菊の仲間には、白っぽい色合いの葉が特徴の種類が存在します。シロタエギクといって、シルバーの葉が魅力的でガーデニングの寄せ植えなどにも人気なのだそうです。
寒さにも強く初夏には黄色い小さな花を咲かせるため、長い期間楽しむことができる品種なのですね。
しかし、本来緑色をしている菊の葉がまるで粉をまぶしたように白くなった場合は注意が必要となるようです。
ここでは、菊の葉が白くなった場合の対処法などについてご紹介します。
菊の葉が白くなるのはなぜ!?
菊に限らず植物の葉が粉をまぶしたような状態になっている場合、『うどんこ病』である可能性が高いでしょう。
うどんこ病は、主に葉の表面に白い粉状の斑点が発生します。悪化すると茎にも移り、その後葉は黄色っぽく変色してしまい、茎などの生育不良につながる病気です。
特に5~6月と9~11月に発生しやすいようですので、適切な時期の予防と発生した時の対策法を知っておくことが大切になりますね。
うどんこ病の病原菌はエリシフェ シコラセアラムというカビで、土壌中で越冬し翌春に再び空気中に飛散を始めるそうです。
普通のカビと異なり乾燥した状態でも増殖することができるそうですのでやっかいですね。症状として葉が白くなるため比較的早い段階で発見しやすく、薬剤を使用して繁殖を抑えることは可能ですが、悪化した場合は葉などを切り取って焼却する必要があるでしょう。
発症した部分は元に戻ることはないそうですので、やはり早期発見と予防が重要になるのですね。土環境としては、チッソ成分が多すぎないことが大切だということです。
この病気自体は自然治癒も可能なものですので、薄めた酢や重曹などで自作したスプレーでこまめに対処していくという方法もあるようです。
まとめ
うどんこ病はどんな植物にも発生しやすい病気ですが、早期発見と予防で自然治癒が可能なのですね。重曹や酢を使って手軽で安全なスプレーを作ることもできるそうですので、試してみてはいかがでしょうか。