夏から秋にかけて赤、黄色、オレンジの鮮やかな色彩で花壇を彩るマリーゴールド。マリーゴールドという名前はどこから来たものなのか、その名前の由来を見ていきましょう。
マリーゴールドと言う名前の由来について
マリーゴールドとは英名で、マリーは聖母マリア(バージン・マリー)から、ゴールドは黄金から来ています。
これは、聖母マリアの祭日にマリーゴールドがいつも咲いていることから「聖母マリアの黄金の花」という意味があり、マリーゴールドと名付けられたとされています。
もう一つフランス語で「沼」という意味の「MARAIS」が由来だとされる説もあります。
マリーゴールドの学名(属名)はTagetes(タゲテス)といいますが、こちらの由来は、ローマ神話で言うところの最高神、ジュピターの孫息子で、エトルリア人に予言をしたと伝えられるターゲスの名前からとされています。
リンネという植物学者がそのターゲスの名を、この花に捧げたことに由来しているそうです。
マリーゴールドにはいくつもの神話にまつわる花言葉があります。そのほとんどは、太陽神アポロンが登場するギリシャ神話です。
マリーゴールドの花は、太陽の様な輝きをもって咲くイメージがあり、この様な神話が数多く生まれるのでしょうか。
マリーゴールドの品種で代表的なものと言えば、アフリカン・マリーゴールド、フレンチ・マリーゴールド、メキシカン・マリーゴールドの3つがありますが、その中で、アフリカン・マリーゴールドの名称についてですが、16世紀の初頭に「インドのバラ」と云われてメキシコからスペインへ持ち込まれましたが、スペイン王の遠征を機にアフリカの北部に帰化します。
その後再びヨーロッパへと渡ったことにより、アフリカン・マリーゴールドと呼ばれるようになったとされます。
フレンチ・マリーゴールドは、初めはパリの庭園に植えられていたものが、やがてヨーロッパ全域に広がっていったとされています。
アフリカンもフレンチもマリーゴールドは自生していないのに、それぞれに冠がついているのには、こういった理由があるのですね。
まとめ
マリーゴールドと言う名前の由来を知っていくと、キリスト教から神話の世界へと誘われていき、不思議な感覚になります。常に太陽と共にある花のイメージがまた、いっそう強くなっていくようです。