バラには多くの種類があって、自宅で栽培しようとしたときには迷うことも多いと思います。庭の大きさが小さい場合や年に何度もバラを楽しみたい場合は、木立性のバラが向いています。
今回は木立性のバラの育て方について紹介します。
バラの木立性の育て方
木立性のバラとは、背丈はあまり大きくならずに自立して生長するバラです。鉢植えや花壇に適したバラで、木立性のバラの多くは四季咲きといって咲いたあとに切り戻しを行うと、次に伸びる枝に花をつけて次々と花を咲かせていきます。ただし、木立性のバラの全てが四季咲きではないので、栽培する場合には注意して下さい。
バラは蒸れない環境であれば、根をはって生長していくので、そのために水はけのよい土と植木鉢を準備します。土はバラ専用の培養土があるので、そちらを利用すると便利です。鉢は苗よりも1~2まわり位大きい物がよいです。
水やりは鉢植えの場合は、土の底から水が流れるくらいにたっぷりとあげて下さい。地植えの場合は真夏の雨が少ない時期だけあげるようにして下さい。
新苗の場合は、主幹や枝が細く、非常にデリケートなので取扱いには、注意が必要です。また、新苗は春になると幹の太さに対して大きな花を咲かせるので、花の重みで枝が折れてしまうことがあります。少し楽しんだら、落としてあげた方がよいでしょう。
バラの生育期は、なるべく日当たりがよく、風通しのよいところで栽培するようにします。風通しが悪いとうどん粉病になることがあります。庭植えの場合は肥よくで水はけが良ければ、土質は選びませんがそうでなければ、堆肥など多めにすき込み、土壌を改良してください。
鉢植えの場合、定期的に液体肥料や、発酵油粕のような固形肥料を置き肥として、冬には、寒肥として発酵油粕を与えておきます。庭植えの場合は冬季に寒肥として発酵油粕を与えておき、花後や秋口にも同じ肥料を追肥すると効果的です。
咲き終わった花は必ず摘みとって下さい。(これを花がら摘みといいます)次に花芽を出すために枝を整えます。(これを切り戻しといいます)花がら摘みと切り戻しは同時に行います。散った花をそのままにしておくと見た目に悪いだけでなく。病気の原因になることもあります。
また、花がら摘みなどの作業時に病害虫が発生していないか、注意して下さい。虫がついていると、花に穴をあけられる事や、病気になると、つぼみがダメになる事があるので注意が必要です。
【まとめ】
木立性のバラには、四季咲きといって春、夏、秋ときちんと手入れをしていれば、何度もバラの花を楽しめる種類が多くあります。バラを植えるスペースがあまりなく、コンパクトに楽しみたい場合は四季咲きの木立性のバラがおすすめです。