植物が引き起こすアレルギーといえばスギやヒノキの花粉症が有名ですが、ユリの花が原因となってアレルギー症状を発症するケースもあります。ユリの花粉がアレルゲンとなり、クシャミや咳などさまざまな症状を引き起こすのです。
ここでは、ユリの花粉が原因のアレルギーや症状についてご紹介します。
ユリが原因のアレルギー症状とは
ユリの花粉が原因のアレルギー症状は、クシャミや鼻水、鼻詰まりのほか、目のかゆみや充血、湿疹、蕁麻疹などがあり、これらの症状は、人の体が持っている免疫と深い関係があります。
免疫は体内に入った異物を排除するはたらきを持つため、人が健康的に生活するには欠かせない存在です。しかしながら、異物を排除するための作用が強くでてしまうケースがあり、これを一般的にアレルギー反応と呼びます。
ユリが原因のアレルギー症状は、体内に入った花粉を排除するはたらきが過剰となり、クシャミや鼻水、目の充血、湿疹などを引き起こしているのです。
咳はユリアレルギーの防衛反応
ユリの花粉によるアレルギー症状として咳がでる場合があります。咳が止まらない状態は辛いものですが、もともと咳の役割はクシャミなどと同じく、異物を排除するためにおこなう体の防衛反応のひとつです。
喉など空気の通り道である気道にユリの花粉が付いた場合、異物を感知した脳が気道を動かす筋肉に指示をだし咳によって体外へ排除します。この作用は体の防衛反応として正常なのですが、問題となるのが人の意志によって咳をコントロールできないことです。
止まらない咳は体力の消耗や睡眠不足を招き、ストレス増加へと繋がります。ここで大切なポイントとなるのが咳を含むさまざまな症状の原因をはっきりとさせることです。ちょっとした風邪だろうという自己判断は、症状の改善は見込まれないどころか体の具合をより悪化させるリスクを含んでいます。
医療機関の診察を受ければユリのアレルギー症状なのか、それ以外の原因なのかが判明します。原因がはっきりすれば適切な対処や処置が可能です。
まとめ
ここまで、ユリの花粉が原因のアレルギーや症状について紹介しました。鉢植えや切り花で楽しむことができるユリがアレルギー症状の原因になるとは何とも残念なことです。ただ、自分にアレルギーがあることを知ることは、適切な距離でユリと触れあうことに繋がるといえるでしょう。