バラ栽培には、「堆肥が欠かせない」とはよく聞きますが、それと同じくらい「堆肥は、分かりにくい」という意見も多く、「堆肥は、いつ、どこで、どれくらい使えば良いの」など、特に初心者の場合は、なんとなく栽培を続けていることも少なくない様です。これから堆肥について調べます。
【バラの堆肥の使い方】
堆肥とは、バラ栽培者の間では「土壌改良剤」として定着し、「馬フン堆肥」、「牛フン堆肥」、「バーク堆肥(=樹木の皮)」などがあり、それは有機物だということです。
「土壌改良剤」は、地中の虫や微生物によってゆっくり分解されるため、土にも環境に優しく、バラの根が伸びやすく、根を守る効果が期待できる最適な土に変えてくれるそうです。
堆肥の使い方のポイントとして栽培者の間で一般的にいわれていることがある様です。
・地植えも鉢植えも堆肥は必ず使う
使用方法は堆肥の袋などに書かれている説明に従う
・完熟の堆肥を使う
完熟前の堆肥を使用すると、バラの根に悪影響を与える成分やガスなどが発生する
・木片の調合量は少なめを選ぶ
木片などがたくさん調合された堆肥を使うことで、堆肥を分解する虫や微生物に窒
素を取られてしまうため、足りない状態に陥る可能性がある
・堆肥は使いすぎない
堆肥を使いすぎると、環境に悪影響を与える原因の1つになる
・堆肥をどこの時点で使うかは、栽培者の自由
堆肥をどこの時点で使うかについては、「土に混ぜる派」と「土に乗せる派」に分かれ、
時々ではあるが、意見交換がされる
※それぞれに正しいと思える根拠があり、専門家の間でも分かれる
[バラの堆肥の時期]
堆肥を使う時期は、おおむね決まっている様です。また、堆肥には、「効果が長く続くことが期待できるタイプ」と「効果が早くでることが期待できるタイプ」があり、この2種類を使い分けたり、組み合わせたりすることで、効果が期待できるといわれています。
・年末時期:
効果が長く続くことが期待できるタイプを使う
・3月頃から:
効果が長く続くことが期待できるタイプと効果が早くでることが期待できるタイプ
の2種類を使う
・3~10月頃:
効果が長く続くことが期待できるタイプを使う
・新芽がでる時期、鉢増しのタイミング、または、花が咲いたあと:
効果が早くでることが期待できるタイプの使う
【まとめ】
肥料は、茎や葉などに良い影響を与え、堆肥は、土に良い影響を与えることが分かり、別の物として覚えておいた方が良さそうに思いました。完熟した堆肥は「土壌改良剤」と呼ばれ、地中の虫や微生物によってゆっくり分解されるため、土にも環境に優しく、バラの根が伸び伸びと生長でき、根を守る効果が期待できることも分かりました。
「堆肥の使い方」では、バラ栽培をする場合のヒントがたくさんありましたが、「完熟堆肥」と表示のあるものを選び、「堆肥の時期」では、バラの節目(休眠期に入る前、新芽がでる頃、生長時期、株増しや移植の時期など)に注目し、その節目に合わせて「約1か月間、効果が期待できるタイプ」や「早く効果がでることが期待できるタイプ」を使い分けることが大切だと分かりました。