スミレは日本各地の道端や野原などで、普通に見ることのできる植物です。
園芸品種も野生種の増殖種、交配種、外国産とたくさんの品種が売られ、栽培されている方も多いようです。
しかし、栽培しているスミレは自生しているスミレと同じように越冬することができるのでしょうか?
そこで今回の記事では、スミレの冬の越し方について説明したいと思います。
スミレの育て方 冬はどうしたら良いの?
スミレは野生化では厳しい環境でも良く育つ強い植物ですので、夏の暑さが過ぎたころに植え替え、植え付けを行えば越冬することができるそうです。
ただしスミレを地植えする場合は、定植が難しいとされています。
スミレは多年草ですが環境の選り好みが激しい植物で、気に入らない場所では閉鎖花を作ってはさかんに種を飛ばして枯れてしまうと言われています。
そのため、長く楽しみたいのであれば、鉢植えで育てるほうが良いそうです。
スミレは秋まで閉鎖花を付けて種を作りますので、その種を未熟な状態で採取しすぐに播き、株を増やしていくと良いでしょう。
採取した種子は冷蔵庫で保存可能ですが、発芽率は大きく下がるので注意が必要です。
種子は小粒の鹿沼土化赤玉土を入れた平鉢に撒き、未熟な種子は2週間程度で発芽するそうです。
本葉が2~3枚になったら、山野草土などを入れた鉢に植え付け、1週間に1回程度薄めの液体肥料を与えると良いでしょう。
スミレは季節に関係なく屋外で管理しますが、日本産のスミレであれば気候に順応しているため特別な管理は必要ではないそうです。
乾燥には弱いので、表面が乾燥しているようであれば水を与えるようにしましょう。
ただし、鉢植えの場合真冬に土が凍結するようであれば、玄関先など暖かい場所に移動させると良いでしょう。
定植している地植えのものは、そのまま越冬させて問題ないようです。
まとめ
スミレは基本的に強い植物だと言われていますが、地植えの場合、環境が気に入らないと種を残してすぐに枯れてしまうそうです。
その種が定植することもあるそうですが、簡単に移動することのできる鉢植えの方が長く楽しめるようです。
冬場に特に手をかける必要はないそうですが、乾燥を嫌いますので水やりは忘れないようにしましょう。