ダリアは、キク科のダリア属に分類されるメキシコからグアテマラ原産の球根植物です。日本におけるダリアの歴史はとても古く、江戸時代に長崎にオランダ人によって持ち込まれました。ダリアにはとても多くのバリエーションの花や大きさ、草丈があります。
今回はダリアの花の形で、ポンポン咲きと呼ばれている種類の育て方について紹介します。
ダリアのポンポン咲きの育て方って?他のダリアとは違うの?
ダリアは放っておくと背丈が伸びすぎて倒れやすくなり、花芽がつきすぎて大きく咲かない事があります。そのために仕立てを行います。
ダリアの基本的な育て方(植え付け、肥料、水やり)などは、どの品種でも大きく違うことはないのですが、花の大きさが違うと仕立て方を変えた方がよりよくダリアを楽しむ事ができます。
ダリアのポンポン咲きとは、多くは小輪咲(花径5cm位)で花弁の先は丸く内側は管状になり、花全体がボールの様な形になるものの事です。
ダリアのポンポン咲きの品種を育てるときには、摘芯(てきしん)仕立てという方法を使って仕立てます。摘芯とは、そのまままっすぐ育てていくと、一本の芯が伸びていくことになる植物の先端を切ることによって、その脇から芽を出させる事を言います。摘芯を行うことによって、枝の数が増えて、花の数も増えるというわけです。
ダリアのポンポン咲きの摘芯は、地表から2~3節伸びたところで、主茎の若い芽を摘み取って、節から出てきているわき芽4本を生長させて、これらの茎に一番花を咲かせるようにします。わき芽の摘み取りは花に近い方(上の方)を摘み取って下の節は残すようにします。残したわき芽が生長して二番花を咲かせてくれます。
この仕立ての方法は、ポンポン咲きだけでなく、小~中輪咲きのダリアすべてに同様に行うと多くの花を咲かせることができます。
【まとめ】
ダリアには、30cmを超える大きな花を咲かせる種類から3cm位の小さな花を咲かせる種類まで、多くの種類があります。大きな花を咲かせる場合と小さい花を咲かせる場合には、少しやり方を変えた方がダリアを楽しむ事ができます。
ちなみに、大輪のダリアを咲かせるときには、天花仕立てという方法を使います。こちらは、まず主茎を大きく育てて、一番花を咲かせてから、その花の下を切ってわき芽をかきとっていく方法です。