アメリカンブルーは剪定を行わないと、十分な数の花が咲きません。枝の先にしか花芽がつかないし、花自体も朝開いて夕方にしぼむ一日花なので、次から次へと花が咲き続けるためには、剪定によって、株に適切な刺激を与える必要があるのです。
つまりアメリカンブルーの成長には剪定が不可欠なのですが、いつごろ行えばよいのでしょうか?
アメリカンブルーの剪定時期
アメリカンブルーの剪定といえば、切り戻しか摘心のことを意味します。
このうち切り戻しは伸びすぎた枝を切り取って株をコンパクトに保つものです。枝を横へ横へと伸ばしていくアメリカンブルーにとって、切り戻しは株の形を整えるために不可欠な作業です。また、切り戻しを行なって新しい枝を増やすことで、花がよりたくさん咲くという効果もあります。
切り戻しを行うために適当な時期は、アメリカンブルーの花がひととおり咲き終わる晩秋です。冬越しに備えて株に余計な負担をかけないために、切り戻しで余分な枝をカットをして、コンパクトサイズにするのです。
冬越しの期間が終わり、アメリカンブルーが目覚めようとしている3月頃も、もうひとつの適期です。
適期はそれだけでありません。風通しを悪くしたり、他の枝が成長の邪魔になったり、株の形を大きく乱す枝が見つかったら、たとえ夏から秋の開花シーズンの間であっても、思い切って切り取ってしまうことも必要です。
切り戻しそのものは、晴れた日の午前中に行うのが理想です。切り口が乾燥しやすい ためです。切り口が湿っているとそこから病害虫の被害にあう可能性があり、最悪の場合、枯れてしまうからです。
切り戻しで枝を切る場所は、枝元か枝の途中のどちらかしかありません。もし枝の途中でカットする場合は、新芽の生えかけている少し上の位置で切るようにします。
もう一方の摘心は、植物の新芽を取り除く作業です。摘心を行うことで脇芽を生えやすくしたり、ひょろひょろと上に伸びやすい株を、こんもりとまとまった形に仕上げたりする目的で行います。
アメリカンブルーの場合、花が枝の先端でしか開きません。花をたくさん咲かせたるためには、摘心を適宜行う必要があります。特に定まった時期はありません。一度にすべてを片付ける必要もありません。
摘心は、自分が必要だと感じたときに、少しずつ様子を見ながら行えば良いのです。
【まとめ】
アメリカンブルーにには、剪定に相当する行為として切り戻しと摘心があります。
大がかりな作業である切り戻しは、花が終わって冬の休眠状態に突入する前に株の負担を軽くする目的で行ったり、春の始めに株が休眠状態から目覚める際に再生を促す目的で行ったりします。
開花シーズンの最中であっても、老化した枝やひょろ長く伸びて他を邪魔している枝は、気付き次第切り戻しを行うことが必要です。