春の花を代表する一種「アネモネ」ですが、品種改良によって、大論、中輪、小輪の大きさや咲き方、花色の種類も多く、目を楽しませてくれます。「アネモネ」という花名はギリシャ語の「風」からきています。大きな花びらに見えるのは、本当の花弁ではなく、葉が変形した「萼(がく)」で、中心の黒い部分が花にあたります。細い茎ながらも、大きな花を咲かせてくれるアネモネは、切り花でも人気です。では、たくさんある品種の中でも、切り花に向いている品種はあるのでしょうか。

アネモネ 切り花 品種

アネモネの切り花で、人気の品種は?

アネモネは、地中海沿岸を原産とする、球根植物です。園芸品種も多く作り出され、日本には10種類ほど、海外には数100種類も存在するといわれています。アネモネの代表的な種類、品種をご紹介していきましょう。

・「アネモネ・デカン」 一重咲きの大輪を咲かせてくれる一般的なアネモネの品種です。草丈は20㎝から30㎝ほどで、切り花やガーデニング用として人気です。

・「アネモネ・モナリザ」 花径は10㎝以上となる大輪タイプです。名前にふさわしい、堂々たる風格を感じさせます。他の品種には見られない個性的な花色があることでも有名です。切り花だけでなく、鉢植えやガーデニング用としても人気です。

・「アネモネ・モナーク」 花びらが細かい八重咲の品種で、花は小輪です。草丈は10㎝から20㎝で鉢植えや花壇植えに人気あります。

・「アネモネ・セントブリッジ」 19世紀にアイルランドで作られた八重咲の大輪品種です。草丈は20㎝から30㎝です。

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切り花として人気なのは、「アネモネ・デカン」「アネモネ・モナリザ」の2種のようです。やはり、大輪を咲かせてくれる品種がインパクトあり、記憶にも残り、つい手に取ってしまうのかもしれません。

品種ごとに、赤、白、ピンク、紫など花色も豊富ですので、用途に合わせて選んでいくといいですね。アネモネの切り花は1本100円から200円ほどですが、最盛期は3月から4月の春先です。秋口には店頭では見られなくなりますので注意しましょう。

アネモネの仲間の「シュウメイギク」は秋に咲き、秋の風情を感じさせてくれる花ですので、アネモネの代わりとして楽しむこともできます。

【まとめ】

いかがでしたか?「アネモネ」には切り花に向いている品種があるようです。

アネモネ全体の花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放される」などあまりいいイメージがありませんが、白色の花言葉は「真実」「期待」「希望」と前向きで幸せなイメージがあります。切り花を送るときには、花色によって花言葉も変わってきますので、気を付けた方がいいようです。