アネモネは2月末頃から5月頃まで咲く、多年草の球根植物です。春先には、たくさんの種類の切り花が店頭を彩りますが、その中でもアネモネは人気の花の一つです。はい、プレゼント!とアネモネの切り花をいただいた方もいるのでないでしょうか?花瓶に挿しておしまい!ではなく、一日でも長く、花を楽しみたいですよね。今回はアネモネの切り花を長持ちさせる方法について、ご紹介しましょう。

アネモネ 切り花 日持ち

アネモネの切り花を日持ちさせるには?

 アネモネは、気温と太陽に反応する性質の花です。大きな花びらに見えるのは、本当の花弁ではなく、葉が変形した萼(がく)になり、中心の黒い部分が花にあたります。夜のなるとガクを閉じ、朝になるとガクを広げます。すなわち朝になると花を咲かせ、夜は閉じているように見えます。日持ちは季節や気温によって異なります。冬は玄関の寒い場所とエアコンの暖かい風の来るリビングでも変わってきます。気温が低めで暗い場所の方が日持ちします。ガクを開いた状態にしておきたい場合は、明るい暖かい場所で活けるとよいでしょう。ただ直射日光に当たると萎れやすくなり、日持ちもしません。だいたいの目安としては、1週間~10日ほどでしょうか。

ここからは、アネモネの切り花を日持ちさせるポイントです。

・水切り

茎を水の中で、斜めに切ることで、切り口が広がり水揚げがよくなります。

・深水

深い器に水をたっぷりと入れ、新聞紙を巻いた切り花の、茎の部分2分の1程度が水につかるように入れて1日ほど置いておきます。枯れた切り花も元気になります。

・茎を焼く

切り花の上部を濡れた新聞紙でくるみ、茎の先端2~3㎝を焼き、すぐに水に戻します。バクテリアの繁殖を防ぎ、炭化させることで、吸水しやすくなります。

・薬品法

市販の延命剤を水に加えます。バクテリアの繁殖を防ぎ、栄養補強もしてくれます。

この他、・水は毎日取り替える ・直射日光は避け、涼しく風通しの良い場所に置く

・時々、霧吹きで水分を補う など毎日の管理も大切になってきます。

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長持ちする、アネモネの切り花の見分け方!

アネモネの切り花を少しでも長持ちさせるためには、花の選び方にも注意しましょう。

・しっかりとした花びらを選びましょう。

花びらの色がしっかり乗っていて、厚みがありみずみずしいものがいいですね。

花びらの根元が茶色に変色していないか、真上から見てみましょう。

・葉の状態はどうでしょうか。

葉っぱが茶色や黄色に変色していないか、斑点などがついていないか、元気はあるかチェックします。小さい葉もピンとしているか、萎れていないか見ていきます。

・つぼみはどうでしょうか。

花が咲ききって、蕾が少ないものはもう花の終わりかもしれません。また固すぎる蕾も花を咲かせない可能性があります。ふっくらとした蕾が多いものがいいですね。

パッと見てすぐに、新鮮な切り花を見分けるのは難しいですが、慣れてくると見極めができるようになります。お花屋さんに行くのも楽しくなるかもしれません。

【まとめ】

 アネモネの切り花も、日持ちさせるポイントさえ押さえておけば、思った以上に長持ち

してくれるかもしれません。直射日光と風には特に弱いので注意です。また水替えの時には、花瓶もしっかり洗い、ヌメリをとっておくことも大切です。咲き終わった花や枯れた葉は、すぐに取り除き、きれいな状態に保ってあげましょう。花も人間と同じように、清潔な環境を好みます。毎日一度は観察して、気持ちを込めてお世話してあげるといいですね。