グズマニアの増やし方は、生やした根から育てるのではなく子株から育てていくという、他の植物にはない特徴があって育て甲斐のある植物です。
そこで、グズマニアの子株から、花を観賞できるまで育てる方法や、育て方のコツなどについてご紹介します。
【グズマニアの子株から花を観賞できるまでに育てる方法やコツは?】
グズマニアは、株元から花が一度しか咲かないので、グズマニアを増やすには子株を育てていく方法で増やします。子株から花を咲かせるまでの育て方には、ところどころ注意する点があります。
まず、子株を切り取る時には、清潔な刃物を使って、切った断面の面積が小さくなる位置を意識して切り離すようにしてください。あまり株元のすぐ側で切り取って、株の基部が筒状の断面になると活着しにくくなります。グズマニアは、地植えができない植物なので、切り取った子株をいったん湿った水苔で巻いてゴムでとめてから鉢植えに植えます。鉢植えは、あらかじめ大粒の軽石を敷き詰めたり、細かく切った発砲スチロールなどを敷いて、鉢の底上げをしておきましょう。
用土は、水苔単用を使うかヤシ殻を使いますが、水苔で巻いた子株を植えるときには、不安定な植え方をしないように注意しましょう。しっかり植え付けるために、ぐらつかないように工夫して植え付けてください。特に軽石の単用の鉢植えは、固定がしにくく不安定になるケースが多いので注意しましょう。
このようなちょっとした手間をかけることが、子株を花がつくまでに育てるコツです。
また、グズマニアの子株をうまく育てていくには、子株の植え付け時期にも注意が必要です。子株は、猛暑日を避けるようにして、4月~9月の暖かい時期に植え付けるようにします。もとの株元から子株を切り離すタイミングは、子株が成長して大きくなり葉っぱが10枚以上ついているタイミングで切り取るのが基本です。子株は、株元の花があせてきて枯れてくる時期に芽を出します。子株を新しい鉢植えに植え替えて、グズマニアが自生できるようになるまでは、基本的に約1ヶ月から2ヶ月ほどかかるはずです。
それでも、この期間の成長が遅いと感じるようなら、生長を促進させるために肥料を与えましょう。肥料は、1000倍に稀釈した液体肥料を使いますが、肥料を与える場所は水やりを行うグズマニアの真ん中にある筒状の場所です。ただし、注意したいのが冬の季節です。寒い時期に肥料を与えるのは避けてください。グズマニア自体は、寒い季節になると生長が遅くなります。そこで、肥料を与えても肥料焼けの発生率を高めるだけです。
まとめ
子株の育て方は、水やりと肥料に注意しながら、株元同様に直射日光に当てずに育てていきましょう。では、グズマニアの育て方についておさらいしておきます。
・子株は、断面の面積が小さくなる位置を意識して切り離す
・子株を湿った水苔で巻いてゴムでとめてから植える
・不安定な植え方をしない
・子株の植え付け時期は4月~9月の暖かい時期
・切り取りは、葉っぱが10枚以上ついている状態が基本
・肥料は、成長が遅いと感じた時に与える
子株が定着して、根が付いて花が咲くまではまだまだ長いですが、子株から育てていくのも楽しいものですよ。