カタバミという花にはいろいろ種類があります。その中でもムラサキカタバミというのは少し特殊で、花が開く閉じるを繰り返すのです。朝顔や夕顔といったそんな感じの花もありますが、一般的には花というのは一度、花びらを閉じると二度と開くことはありません。

しかし、ムラサキカタバミはそれらの花とは、メカニズムが違うのです。今回はムラサキカタバミの花が閉じる様子や原因について、詳しくご紹介していきます。

カタバミは花を閉じることがある!?

カタバミ 花 閉じる

一般に、カタバミの花は日が当たると開き、暗くなると花を閉じます。この理由を詳しく見ていくと、カタバミは気温が上がると、花蜂がカタバミの花にやってきて、花粉を運んでくれます。

花蜂がやって来る時期・時間帯は花を開き、暗くなったり雨が降ったりして花蜂がやってこないなというときには花を閉じるのです。

その中でもムラサキカタバミは、朝に花を開き、夜に花を閉じるという周期を3日間繰り返します。

このムラサキカタバミが、花を開くのには気温と太陽の光が関係しており、花が開いてから約10時間後に花を閉じるという性質があります。

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もう少し詳しく言うと、夜の気温が18度以上の時は朝、太陽が当たるだけで花を開きますが、夜の気温が18度未満だと、太陽の光が当たっても朝の気温が18度以上になってこなければ、花は開きません。

つまり、花が開く時は、気温が上がってくると花を開き、また太陽の光を感じると花を開きます。閉じるのはただ単に10時間経ったから閉じる、というとても不思議な花なのです。

普通、花というのは一度、閉じてしまった花びらを開くことはありません。しかし、ムラサキカタバミは開く、閉じるという行為を繰り返すわけですから、何とも不思議な花なのです。

まとめ

ムラサキカタバミは一般的な花とは違い、開く閉じるを繰り返します。しかも、花が開く時には気温や太陽の光が関係し、条件に厳しいですが、閉じるときには単純に制限時間が来たから閉じるという何とも不思議な花なのです。

皆さんも道端でムラサキカタバミの花を見つけたら、こういうメカニズムでいま、花が開いているのだなと思い出してください。一般的な花とは少し違うムラサキカタバミの花の性質を知ることで、お散歩が楽しくなるかもしれませんね。