オランダでは、チューリップが国花として親しまれています。

今回は、オランダにおいて歴史的な出来事となっている、「チューリップバブル」についてご紹介いたします。

チューリップ オランダ バブル

【オランダのチューリップ・バブルってなに?】

チューリップ・バブルとは、チューリップの球根に当時の年収の10年分以上の価格がついたとされる現象のことをいいます。日本でいう江戸時代初期、つまり1600年代のオランダでは、そんな高額なチューリップが実際に存在していたのです。

 

オランダに、オスマン帝国からチューリップが輸入され、オランダ国内で大人気となりました。需要が高まり、チューリップの値段がどんどん高騰する中で、その高騰に目をつけた投資家がチューリップ投資に熱狂するようになってしまうのです。

まるで株のような扱いとなったチューリップはその後もどんどん高騰を続け、チューリップは当時の物価で、豚8頭や牛4頭などと交換できるほどの価値まで跳ねあがったといいます。

その後、1637年にチューリップ球根の価値がピーク時の100分の1までに収束し、オランダ経済が混乱したという歴史があるのです。

 

チューリップ・バウルが起きたあらましとしては、当時のオランダは、スペインとの独立戦争がおさまりつつある傾向にあって、オランダの経済が活発になってきたという経済的な背景があったといいます。

当時、経済の活性化によって、株や土地などの価値が上昇し、人々は豊かな生活を送れるようになっていました。そんな中、チューリップがお金持ちの間で観賞植物として流行したのです。

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そんななか、まれに美しい模様の花が咲くチューリップが愛好家によって収集されるようになりました。当時、まだチューリップの品種改良や模様の発現条件について研究がすすんでおらず、珍しい模様のチューリップを増やすことができませんでした。

なので、偶然にも珍しい花を咲かせるチューリップを求めて、人々はどんな花が咲くか分からないチューリップの球根を買い占めたのです。

まとめ

いかがでしたか?今回はオランダのチューリップバブルについてご紹介いたしました。今でこそ、チューリップの花模様のメカニズムは解明されている部分も多いですが、当時の人々にとっては、珍しい模様のチューリップは奇跡的な存在だったということですね。