日本に自生しているスミレには様々な種類があり、種類によって育て方も異なります。
スミレは強い植物だと言われているため、管理もそれほど難しくなく、栽培初心者の方でも育てることができるそうです。
そこで今回の記事では、スミレの種を上手に発芽させる方法について説明したいと思います。
スミレの種を発芽させる方法
スミレの種は発芽するための適温が20℃前後だと言われ、30℃を超えると発芽率が低くなってしまうそうです。
そのため、1~2月、5~8月が種まきに適していますが、寒い地域の場合は3~4月、7~8月と少しずらす様にする必要があるそうです。
スミレの種には完熟種子と未熟種子があり、完熟種子は一度低温に当てなければならないため、湿らせた川砂に混ぜて冷蔵庫で1~2ヵ月以上冷やしてから播くそうです。
未熟種子は早い段階で採取しているため、採取後すぐに播くことで発芽率が高くなると言われています。
種の播き床はポリポットが管理がしやすいと言われています。
使用する土は清潔で肥料分の少ない硬質鹿沼土などの小粒や山砂、川砂などが適していますが、手に入りやすい用土でも良いそうです。
用土は一度潅水させてから種を蒔き、種を落ち着かせるため、底からもう一度水を吸わせます。
播き床は乾燥させないように注意し、新聞紙を上にのせて発芽を待ちます。
早いものでは2週間、中には3か月以上かかるものもありますので、大切に管理しましょう。
最も注意すべきことは、水切れさせないことだと言われていますので、用土の乾き具合を毎日チェックすることが大切です。
スミレの種は、日本産のものはあまり市販されていないと言われています。
種から育てたい場合は、閉鎖花から種を採取するのが確実です。採取方法はスミレを見かけた場所に初夏から秋ごろに再訪し、種を採取しますが、熟していない場合がありますので、何度も訪れよく観察するようにしましょう。
スミレのような山野草は種を採ったらすぐに播く、採り播きが基本ですが、全部を播いてしまうと夏の間の病気や水切れで全滅してしまうことがあるため、半分ほどは冷蔵庫で保管しておくと良いそうです。
また、花の咲いている野生のスミレを掘り取るのはマナー違反ですので、避けるようにしましょう。
まとめ
スミレは比較的厳しい環境であっても育つ強い植物です。
あまり手を掛けられない方や栽培になれていない方でも育てることができると言われています。
また、種類も豊富ですので、好みのスミレを探して育ててみてはいかがでしょうか?