寒い冬を越え春になり、暖かくなるとたくさんの動物達が冬眠から覚め、植物達が色とりどりの花を咲かせます。じっと寒い冬に栄養を蓄えて、たくさんの人を楽しませるようにバラの花も最盛期を迎えます。つる状のバラ、太くて堅い枝のブッシュ(木立性)樹形などそれぞれの形で思いっきり大きな花を咲かせます。春にイメージがあるバラですが、秋にも咲く花もあり、春とは違う魅力や楽しみ方があります。今回は春と秋でのバラ違いと楽しみ方についてまとめます。

バラ 春 秋 違い

春咲き、秋咲きのバラの特徴と見所について

まず春に咲くバラの見頃は5月下旬から6月上旬にかけてです。バラにとって春は最も輝く季節と言えます。暖かくなる季節に開花するため、花一つ一つに張りがあり、艶やかなのが特徴です。冬に蓄えたエネルギーを、剪定して花と新芽に集中させているため花が生き生きと瑞々しく咲き乱れるのが特徴です。バラ園に行けば、つる状のバラがカーテンのように咲き乱れていたり、ブッシュ系のバラが可憐にところせましと咲いていたり、色とりどりの花々が見る人々を飽きさせません。花が大きすぎて、頭が垂れ下がってしまうものもあるほどです。大きい花が咲くために、花の形が崩れたりすることで見頃が短くなるのが難点です。

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10月中旬から咲き始める秋のバラは、春と異なり落ち着いた印象になります。初夏からの返り咲きのバラもところどころに咲きますが、開花する本数・種類が少なくなり、春のバラ園に見られるようなつる状のバラは秋にはほとんど咲かなくなります。一輪あたりの花の大きさも春に比べてやや小ぶりになります。しかしながら夏から秋の気温差が花の色素を濃くし、本来の花の色をより一層鮮やかにします。また花の香りも豊かになるので、静かにバラ1本1本を楽しむのには秋のバラが最適といえるでしょう。

【まとめ】

ひとくくりにバラと言っても、季節ごとに咲くバラが分類されます。春だけに咲く一季咲きと春、夏、秋に咲く四季咲き、一年中不定期に咲くバラというのもあります。一季咲きは春にしか咲かないため、ツタ状のバラなどは、バラ園で主役級の華やかさを持ち、見に来た人たちを魅了します。造園師の方がたの思いと、細やかな気配りで咲いた花々にきっと圧倒されるでしょう。対照的に秋に咲くバラは趣きがあり1本1本がどっしりと存在感があります。秋のさわやかな雰囲気の中、静かに鑑賞するのがおすすめです。バラの鮮やかさ、香りとともに季節を感じることができます。ぜひ一度バラ園に足を運んでみてはいかがでしょうか。