アジサイの色は土の酸性度によって決まります。酸性だと青系の色、弱アルカリ性だと赤系の色に変化します。肥料で土の酸性度を変えることで好みの色に変えることができます。

アジサイの色は肥料によって変わる

アジサイ 肥料 色

アジサイのピンクや青はシントシアニンという色素から作られています。
シントシアニンは土の中のアルミニウムイオンに反応をして色が変化をします。
アルミニウムイオンが沢山含まれている酸性の土だと青系の色、含まれている量が少ないアルカリ性だと赤系の色になります。
肥料を使って土の酸性度を変えたり、アルミニウムを少なくするとアジサイの色も変化をします。

・リン酸を含む肥料
リン酸はアルミニウムを吸着するので、土の中にあるアルミニウムが少なくなり、アジサイが赤系の色になります。
肥料の袋にはPという表記がされています。

・石灰肥料
土の消毒や害虫対策にもなる石灰肥料。
土をアルカリ性にしてくれるので赤系のアジサイを作るときに欠かせないものです。
生石灰や炭酸カルシウムなど種類が濃度によって分かれます。
冬はゆっくりと効果のでる苦土石灰、花が落ちた後は翌年に鮮やかな色のアジサイを咲かせるために即効性のある消石灰を使いましょう。

・硫酸アルミニウム
なんだか禍々しい名前ですが、青系のアジサイを作る為の肥料です。
カリウムミョウバンという名前で薬局やホームセンターなどにも売っています。

何を使っていいのかよく分からない、難しそう、という方は園芸店に青系や赤系になる肥料が売ってありますのでそちらを使う事をおすすめします。

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肥料で必ずアジサイの色が変わる訳ではない

肥料をあげたからと言っていきなり濃い色になる事はまずありません。
始めは薄い紫色になり、徐々に色が変化をしていきます。

元々咲いていた色と正反対の濃い色にしたい場合は数年かかることもあります。
もちろん思っていた色と違う…となる場合もあるので肥料の量やタイミングを変え根気よく行う必要があります。

鉢植えの場合は培養土から変えれば比較的すぐに色が変わりますが、庭植えの場合は元々の土の状態に左右されますので変化するのに時間がかかります。
鮮やかな青や赤を作りたい場合は鉢植えの方が楽に色を変えられます。

まとめ

雨や元々の土の状態によっても左右されるので庭植えだと色の変化が中々難しいです。
鉢植えの方が土の酸性度を変化させるのが楽なので、好きな色を楽しみたい場合は鉢植えをお勧めします。