今や梅雨の代名詞とされている花の紫陽花ですが、これは日本原産であることはあまり知られていません。いつも見られる紫陽花の花はハイドランジアという日本原産のガクアジサイをヨーロッパで品種改良したものです。

花の密度が多くてきれいな紫陽花は手毬状の美しい花は、必ず絵になります。色は青、紫、白、赤、ピンクなど各種あります。こちらが日本原産と思われがちですが、実は違うのです。

その紫陽花の歴史について説明していきます。

日本原産の紫陽花はガクアジサイです

紫陽花 日本 原産

紫陽花の本来の姿はガクアジサイといい、一つの花におしべとめしべを持つ両性花です。主に日本原産で、海岸沿いで自生するところから、ハマアジサイともいいます。同じ両性花で多いのは桜や朝顔、スミレ、タンポポもそうです。花の咲き方も独特で、中心部におしべとめしべがあり、その周りを小花が6~9個で囲んでいることがあります。これ額咲きといいますが、花ではありません。これは装飾花とも言われています。

花びらの外にある花葉のことを指します。花はこの中心にある小さい球がそうです。これが、ヨーロッパ方面にわたり品種改良されて日本に戻ってきました。一般的に日本で見る紫陽花はこのタイプではありますが、実は原産地が違います。

日本に逆輸入されて改良されているためか、この手毬状のきれいな花が日本原産の紫陽花であるように思われますが、外国産というのも不思議ですね。開花時期が6月~7月です。紫陽花は土壌によって花の色が変わります。

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酸性の土であれば青、アルカリ性であれば赤と言われていますが、一般的には青い紫陽花が多いです。日本の梅雨の時期に咲くことから、日本原産とも言われています。

また、花の色は開花してから日を経るごとに少しずつ変化していきます。はじめは薄い黄緑色となり、しばらくすると赤や青に色づいていきます、さらに花が老化していくと青い花が赤みを帯びて終了とします。

日本原産とされる紫陽花であるガクアジサイは、主に房総半島などの海岸地に自生しやすいので、紫陽花まつりも行われています。最近では、東京でも梅雨の時期に紫陽花祭りが行われるようになりました。昔から行われているものもあります。

まとめ

紫陽花は手毬状のものが日本原産とされているようですが、実は違っていて、外国で品種改良されて日本に戻ってきたものがわかります。このために、私たち日本人の間には、手毬状の紫陽花が日本原産と思ってしまいますが、実はガクアジサイが本当の形であることがわかりました。

風情があって、梅雨の時期に咲く美しい花である紫陽花の歴史をたどると、日本人だけではなくて、外国人の方には愛されている花であることがわかります。今では八重の紫陽花の人気が出てきたことがわかります。