日本には、俳句や歌などで、四季の美しさや情緒をうたうという文化があります。アジサイも、日本を彩るお花のひとつです。アジサイを俳句や歌に詠む場合、アジサイにはどのような意味やイメージがあるのでしょうか。この記事では、俳句における紫陽花の季語としての役割や意味について調べたことをまとめました。

あじさい 季語 俳句 意味

あじさいは俳句ではいつの季語?

あじさいは、小さな花が群れのように咲いて、大きな鞠のかたちをした花です。梅雨の季節を代表する花です。

現在鑑賞されているアジサイの多くは、西洋で品種改良されたものですが、アジサイはもともと日本が原産のお花です。梅雨の時期に花が満開になることから、夏の季語としての役割をもっています。四枚の花弁をもつので、「よひら」とも呼ばれており、俳句を詠む際に紫陽花ではなく「よひら」と詠まれる場合も多いです。ちなみに、花弁に見える部分は生物学的には装飾花と呼ばれていて、性格には花弁ではなく「がく」が変化したものです。

紫陽花の季語の意味は?

紫陽花は梅雨の季節を代表する花なので、夏の季語です。個々の花がもっている成分や、土壌の酸性度によって、青や紫、白などさまざまな色に変化する性質をもっていることから、七変化する花として、歌の中でその存在感を放つことがあります。

スポンサードリンク

紫陽花は、松尾芭蕉以来、俳句では静寂や閑寂の美が積極的に詠まれている極です。

雨の降る中、静かに咲いているアジサイは風情がありますよね。陰鬱とした梅雨の景色のなかでも、心を華やかにしてくれる紫陽花は、歌人や俳人たちの心を健やかにしたのでしょう。

紫陽花が登場する俳句を詠んだ時、どんな色の紫陽花が思い浮かぶのか、また、俳人は何色の紫陽花を思い浮かべて俳句を詠んだのかを考えてみるのも面白いかもしれませんね。

もちろん、閑静なイメージというものを打ち破り、斬新な一句を詠むのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は俳句における紫陽花という季語について、調べたことをまとめました。アジサイは、雨の中に静かに咲くイメージがある夏の季語ということが分かりました。夏の句を詠むとき、アジサイについて詠んでみてはいかがでしょうか?