キンセンカは花が咲き終わると、つぼみの中に種ができます。その種を回収せず、そのままにしておくと、また次の年、その落ちた種から発芽し、花を咲かせることができます。
ですが、すべての種が発芽するわけではありません。土壌、温度、水とすべてに好条件が整っていた場合に限ります。
花が咲き終わった後の種は、どう採取すれば良いのでしょうか。また、採取するタイミングは?採取するコツについても、アドバイスしたいと思います。
キンセンカの種の採取方法について
ふと見ると、わが家のプランターに咲くキンセンカの花びらが落ち、緑色の種ができている。
こんな経験はありませんか?
植物の種と言えば、ほとんどのものが茶色、もしくは黒色のものであり、緑色のものはまだ採取する時期ではないと考えるのが、一般的な考えです。ですが、キンセンカの場合、緑色の種でも、ゆすって茶色くなった種が落ちてくれば、それが採取するタイミングになります。
但し、緑色の種は水分が蒸発し、上手く発芽しない可能性が高いため、破棄することをおすすめします。
また、落ちてきた種がまだ茶色くなっていない場合がありますが、ゆすって下に落としている最中に、種が徐々に変色してしまうことも少なくありません。
種を採取するタイミングには、十分に注意しましょう。変色させず、発芽できる種を採取するコツは、ゆすって落ちてくるタイミングを見逃さないことです。
ちなみに、キンセンカの種は、一番外にある種が半球形で、その次が竜の落とし子状、もっとも中心にあるのが勾玉状になります。
では、採取した種についてですが、たくさん採取できた場合、植えずに余った種はどうすれば良いのでしょうか。
すべての種が発芽するとは限りませんが、それでも、捨てるのは惜しみないと思う方には、種の保存をおすすめします。
採取した種は、充分に乾燥させます。
乾燥させた後は、湿気を防ぐために新聞紙等に包み、よく乾かせた空き瓶に入れて保管しますが、忘れずに乾燥剤を一緒に入れておきましょう。蓋をきっちりと閉めた後は、冷蔵庫で保存です。
まとめ
キンセンカのような一年草の種子の保存は、2~3年が寿命と言われますが、5年保存した種子で見事に黄色のキンセンカを咲かせた人もいらっしゃいます。保存した種から育てるキンセンカ。ぜひ挑戦してみてください。