アネモネの品種アネモネ・ブランダを紹介します。
トルコなどの地中海東部沿岸地域が原産のアネモネ・ブレンダは、山地性の特徴を持つアネモネの品種です。草丈が15cm程度と短く可憐な一重咲きが特徴で、アネモネファンの他に山野草好きな人たちにも好まれます。
アネモネ・ブランダの育て方は、他のアネモネと何か違いがあるのでしょうか?
【アネモネ・ブランダの特徴や育て方について】
高温多湿を嫌うアネモネ・ブランダは、涼しく風通しの良い場所を選んで植え付けます。日当たりが良い環境を好む花ですが、夏は日が当たりすぎるとすぐに弱るので半日蔭になるような場所が適しています。そして雨降りの日にも雨水を溜め込まず、水はけの良さも条件です。
高温が苦手な品種なので、気温が下がり地温も低くなってから球根を植え付けします。気温の目安は15度で、これより低くなった晴れの日に植え付けましょう。
土はアルカリ性を好みます。鉢植えの時はアルカリ性の用土を購入してください。肥料は化成肥料を与え、庭上では植え付けの時のみで十分です。鉢植えの場合は2週間に1回くらいのペースで、たっぷり肥料を与えます。水やりは、土が乾いた時に行います。
高温多湿を嫌うアネモネは、鉢を室内に入れると病気に罹りやすくなります。風通しが悪く温かい暖房の効いた室内に鉢を置く事は、絶対に避けましょう。
【まとめ】
高温多湿が苦手な品種のアネモネ・ブランダは、年々高温多湿が進んでいる日本国内で育てる事が難しいかもしれません。11月頃に植え付けをしてから発芽まで時間がかかりますが、ゆっくり地面で球根を膨らませてから発芽します。その後も適度に水やりをしておけば、春先にきれいな花を咲かせるでしょう。
しかし夏場を上手に乗り越えられないと、球根がダメになってしまいます。アネモネは多年草なので球根さえ無事に掘り起こして保管できれば翌年も花を咲かせられます。しかし慌てて早いうちに球根を掘り起こしてしまうと球根に栄養が蓄えられていないので、植え付けても発芽しないかもしれません。慣れるまでは季節によって良い環境に移動させられる、鉢植えで育てるとコツがつかめるようになります。