カラフルで色のバリエーションが豊富なアネモネは、春先から初夏のイメージがありますが、実は、秋咲きの種類があるのをご存知でしょうか。アネモネの原種、アネモネ・シルベストリスは、春だけでなく、秋にも花が咲くので長く花期を楽しむ事が出来ます。このアネモネ・シルベストリスについてご紹介していきます。
【アネモネの原種で春だけでなく、秋咲きのアネモネ・シルベストリスとは?】
アネモネは、2月、または3月~5月頃まで、赤やピンク、紫、青と色鮮やかな花を咲かせるのが通常です。しかし、アネモネ・シルベストリスというアネモネの源種は、夏や秋にも少しずつ開花するという特徴があります。春の開花時期は、4月~6月で、花期後に切り戻せば、秋にもまた花が咲きます。
よく見るアネモネの花より小ぶりで、長めの花茎になります。色は白く清楚な印象を持ちます。しかし、見た目とは違い、丈夫で割と育てやすい種類です。ただし、高温多湿には弱く、また乾燥しすぎも好ましくありません。花持ちはあまり良くはないのですが、比較的長く花期を楽しめます。
育て方は、地植えの場合、水はけ、水持ちが良い、出来れば半日陰の風がよく通る場所で管理しましょう。花柄や枯れた葉などを株元から取り除きます。鉢植えなら、夏の期間は遮光をしましょう。耐暑性はあまり強くないので、適切な管理が必要です。病害などの被害はほとんどなく、たまに青虫や毛虫が付くぐらいです。
春、秋共に緩効性肥料を控えめに与えましょう。多肥は花の姿が乱れますので、注意が必要です。
このアネモネ・シルベストリスは、英名を”Wind Flower”(ウィンドウ・フラワー)と言います。風に揺れる花を表した名前だそうです。タンポポとかと同じように、風に吹かれて種が飛んでくるところから付けられたと伝えられています。よく見るアネモネとは大分印象が違う花ですが、楚々としていて、あちらが“洋”なら、この花は“和”のイメージでしょうか。
【まとめ】
アネモネ・シルベスリスという、秋咲きの原種についてご紹介しました。品種自体は確認されていませんが、春にも咲き、秋にも咲き続けるので、長い花期を楽しめるのは、嬉しいですね。アネモネ・シルベストリスは清楚で可憐な印象の見た目と違い、丈夫で育てやすいのも魅力の一つです。そして、球根を株分けで増やすことも出来るので、白く美しい花をたくさん咲かせてみてはいかがでしょうか。