床に落ちたユリの花粉を払いのけようとして、かえって床が汚れてしまったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。ユリの花粉は粘着力が強いため、クリーニング店でも衣類についたユリの花粉をきれいにするのは手間がかかる部類にはいります。
それでは、ユリの花粉が床に落ちた場合にはどのようにすれば良いのでしょうか。
ユリの花粉が床に落ちたときの対処法
ユリの花粉に粘着力の強さがあるのは、花粉の主成分が脂質類であるためです。粘着力が強さは受粉のしやすさにも繋がるため、自然界においては大切なことですが、床に落ちた花粉を取り除くハードルもあげています。
床に落ちたユリの花粉の対処としてもっとも避けるべきなのが手で払いのけることでしょう。咄嗟におこなってしまいそうですが、ユリの花粉が手に付着し花粉の汚れをさらに広げてしまいます。
掃除機を用いて吸引するのが手を汚さずにおこなえるためお勧めです。丸いノズルに布を当て押し当てるように吸い込みます。掃除機がない場合には、布テープなどの粘着系のテープも効果的です。このとき、テープに花粉がついた箇所を床にあたらないように注意しましょう。
床のカーペットや絨毯など、素材によっては生地に花粉のシミができる場合があります。このようなケースには、油性のシミ取りに効果的な無水エタノールがお勧めです。無水エタノールを布に含ませシミのある部分を軽く叩くように拭き取ります。強く叩いたりこすったりするとカーペットや絨毯を痛めることになるため注意が必要です。
除光液もまた床についたユリの花粉の汚れを取るのに有効です。これは、脂溶性のものを溶かす性質のアセトンを除光液が含んでいるためで、無水エタノール同様にユリの花粉の汚れに効果があります。
無水エタノールや除光液とも最後に水拭きをおこないますが、これも強く拭くのではなく軽く叩くほうが床を傷めないため良いでしょう。
まとめ
ここまで、ユリの花粉が床に落ちた場合にはどのようにすれば良いのかみてきました。手で直接払うことは厳禁、掃除機で吸い取ることを心掛けます。花粉のシミができた床は、無水エタノールなどを用います。これらの方法でユリの花粉が床に落ちた場合の対処はできますが、より完全なものとしたいとき、コストはかかりますが専門の業者に相談することも一つの方法です。