ユリは普通、球根から育てます。種から育てることも不可能ではありませんが、球根を植え付ける方が、早く確実に花が咲きます。

ユリを鉢に植えると、マンションのような庭のない環境でも楽しむことができるし、必要に応じて好きな場所に移動させることができます。

しかもユリは多年草なので、上手に管理を続けると、毎年美しい花を楽しむことが可能です。

 

ユリの鉢植えの育て方

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ユリは特に用土を選びませんが、できるだけ水はけの良い土を用意して下さい。市販の「球根の土」を利用してもかまいません。

ユリの根には球根から生える下根だけでなく、球根の上部の茎(地下茎)から生える上根の2種類があります。上根をたくさん伸ばすために、球根は充分に深く土に埋めて下さい。最低でも球根の高さ1個分、できれば2個分くらいの深さに植えるようにします。

 

ユリの植え付けに使う鉢

ユリの植え付けに使う鉢は、大きく深いものを用意しましょう。植えようとしているユリの球根の大きさにもよりますが7号以上、理想的には8号から10号の深い植木鉢を用意できればベストです。

素材は通気性の良い素焼きのものがベストです。しかし軽くて容易に手に入れることのできるプラスチックの鉢でも構いません。釉薬をかけて焼いた陶器の化粧鉢は、重くて通気性も悪く、ユリを植えるのには適していません。

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ユリの鉢植えへの水やりで気をつけること

ユリは土がしっとりと湿っている状態が心地よい植物です。鉢の表面の土が乾いたら、水をたっぷりとあげるようにして下さい。土がカラカラに乾いた状態や、逆に水のやりすぎで過湿状態にしてしまうことは禁物です。

 

ユリの鉢植えに与える肥料

ユリを育てるためにはしっかりと肥料をやることが肝心です。球根を植えるとき、あるいは植え替えるときに、土に元肥として緩効性の肥料を少し加えておきます。

ユリが成長して小さな芽が土から見えるようになったら、追肥として速効性の液体肥料などを与えます。花が咲き終わったときには、お礼肥も忘れないでください。

追肥はユリが成長を続けている間、定期的に与えるようにします。

 

まとめ

ユリはウィルス性の病気やアブラムシの食害に弱いので、管理に気をつけるようにして下さい。

忘れてはならないのは、花が終わったら花ガラをすぐに取り去って新しい種を作らせないこと、そして残った茎や葉はそのままにしておくことです。そうすると地中の球根は十分に肥えて、翌年も花をつけるためのエネルギーをたくわえてくれます。

適切な管理さえ怠らなければ、ユリの花は毎年案外簡単に咲かせることができます。