うどんこ病は、植物の病気のなかでもポピュラーなもので、葉の表面がうどん粉をまぶしたように真っ白になるのが症状です。葉に発生した白い粉は、植物が生きて成長を続けるために不可欠な光合成を妨げ、病気になった株を弱らせます。

パンジーも他の多くの植物と同様に、うどんこ病にかかる可能性があります。大切に育てたパンジーの葉が白く変色してしまった場合、いったいどのような対策をとればよいのでしょうか?

パンジーのうどんこ病対策

パンジー うどんこ病 対策

うどんこ病はカビによって引き起こされます。葉の表面の白い粉は、カビの胞子です。そのためごく初期の段階なら、市販の除菌シートで白い粉の部分を軽く拭き取るだけでも効果があります。

重曹液をスプレーするのも効果的です。重曹1gを500mlから1,000mlの水に溶かしたものを、病気のパンジーの葉に吹きかけるのです。

重曹スプレーは葉の表面だけでなく、裏側の方にかけるのも忘れないようにして下さい。効果がない場合は株がいったん乾燥するのを待って、改めて重曹液を吹きかけてみて下さい。

重曹の濃度を必要以上に濃くすることは禁物です。濃すぎる重曹液をスプレーすると、パンジーの株が硬くなったり、ひどい場合には枯れてしまうこともあります。

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重曹液のスプレーを数回繰り返しても効果のない場合や、病気が広範囲に広がってしまった場合には、市販の薬剤を使います。

その前に病気が進行して真っ白になってしまった部分を、よく切れるハサミを使って切り落としてしまうことも忘れないようにしましょう。

うどんこ病は窒素肥料を与え過ぎたり、風通しが悪かったりする場合に発生します。乾燥気味の環境でも発生しやすいといわれているので、注意が必要です。

特にパンジーの場合、夏が近づいて気温が高くなると、うどんこ病にかかりやすく、かかると重症になりやすい傾向があります。

パンジーは夏の植物ではないので、これはやむを得ないかもしれません。夏が近づくにつれて、株が弱って抵抗力が落ちてしまうからです。

このような場合には残念ですが、栽培を続けることをあきらめて、株を処分するよりほかの手段はないでしょう。放置しておくと、他の植物にもうどんこ病がうつる可能性があるからです。

まとめ

パンジーのうどんこ病対策について、いくつかの方法を紹介しました。どんな方法で対応するとしても「早期発見、早期治療」が大切です。

パンジーを美しく咲かせ続けるためにも、こまめなチェックを忘れないようにしましょう。それが最も確実なうどん粉病対策です。