「バラは高価な花」、「特別な場合に贈る花」といわれ、一部の人の花の様でした。それがまさか、自宅の庭で栽培できる日がくるなど、思ってもいませんでした。バラの栽培にもほかの植物と同じ様に、病気や害虫から守らなければなりません。そんな時、誰もが「とても簡単に使えて便利」と口を揃える「オルトラン」という農薬がある様です。オルトランについて調べます。
【オルトラン、バラへの使用の頻度】
オルトランには、おおむね「水和剤:水で薄める」と「粒剤:粒錠でそのまままく」の2つのタイプがある農薬です。一般的な農薬といえば、薄めるタイプが主流で、土にまくまでの細かい注意点も多く面倒な印象だそうです。ですがオルトランには、「土にまくだけの手軽さ」と、「栽培者の衣服などにかかりにくい」、「バラへの負担が軽い」などのメリットがある粒剤があるので、バラの栽培者には重宝がられている様です。
オルトランの粒剤は、雨上がりの土が湿っている時を狙ってまくだけの簡単作業の様です。安全に作業するための注意点は、①栽培者の体調が良くない時は、日を改める、②まいたその日に、花壇に近付くのはやめる、③近くに「ミツバチの巣箱がある」や「桑の葉がある」などの場合は、かからない様に細心の注意をする、④空き容器は、完全にカラにして処分する、などがある様です。
オルトランには、①1回の使用で長い期間の効果が期待できる、②今発生している虫だけでなく、予防にも効果が期待できる、③株全体の殺虫と予防に効果が期待できるなどといわれています。
[バラに使用するオルトランの量]
①オルトランを使用する量
・バラの栽培者に広く使われているオルトラン粒剤の量は、1㎡(=1m×1m)当たり5g
前後といわれています。
・5g前後といえば、見た目は少ない印象かも知れません。ですが、決められた量を超
えてまいても期待できる効果が増す訳ではありませんし、返ってバラに良くない影響がでる様
ですので、指示された量を守って、少なくても、まいてから1か月は様子を見まし
ょう。
②オルトランを使用する回数
・オルトランの期待できる効果が出始めるは、おおむね1週間ほどといわれています。
それは、水分と一緒に溶けだして、ゆっくりと土の中に浸透し、根から茎や葉など
に行き渡るからだそうです。
・オルトランは、1度まくと、しばらくは効果が期待できると考えられている様です。
次にまく時期は、効果が薄らぐと考えられている1か月後にまくのが、良いといわ
れています。
オルトランをまく間隔は、害虫の活動が活発な時期では「1か月に1度」、それ以外
では「1~2か月に1度」が適当(効果に期待が持てる)だろうと考えられています。
③オルトランをまくコツ
・「たくさんまけば、期待できる効果も大きく、効き目も長い」などということは決し
てないそうです。株に合った量を超えてしまうと、株を枯らしてしまう可能性もあ
る様です。
・「いつまいても良い」などということでは決してないそうで、①土作りの時に混ぜる、
②植え替えが終わったら、土の上だけにまく、③花が咲く時期に合わせる、④害虫
の活動が活発な時期にまくなど、時期はある程度決まっている様です。時期が合っ
ていないと株を痛めるだけとなりかねません。
【まとめ】
オルトランは、水和剤と粒剤の2種類がある様ですが、バラの栽培者に人気なのは、扱いが簡単な粒剤の方でした。オルトランも農薬には違いありませんので、重要な注意点がいくつかあるものの、まき方や使用頻度、1回の使用料などは、大変分かりやすく解説されている様に感じました。ただ、オルトランを使うことによって、「益虫」と呼ばれている昆虫の命を奪ってしまう記事に触れて、複雑な思いにもなりました。